藤根靖晃オフィシャルブログ 『ラ・マンチャのアナリスト〜to reach the unreachable stars!〜』

日本で唯一の独立系証券アナリスト会社である株式会社ティー・アイ・ダヴリュ(TIW)の代表である藤根靖晃“Fujine,Yasuaki”のブログ。 証券市場、企業経営、社会・政治、日常的な事柄についての雑感を表しております。 企業についてコメントをすることもありますが、特定の銘柄推奨や投資に関するアドバイスを行うものではないことをご了解ください。また、当ブログに記述された内容はあくまでも藤根個人の見解・感想等であり、必ずしもTIW社の意見を代表するものではありません。 TIWは独立系の証券アナリストレポートの会社です。詳細についてはリンク(右側)よりご参照下さい。 カブクン株式情報 | ブログマーケット

大規模マンション社会の行方

大規模マンション社会の行方

大型のマンションでは、隣近所もすれ違ったら挨拶をする程度で殆ど交流がない。
苦情があれば直接言うのではなく、管理会社に文句を言う。
管理会社も苦情元に対して注意をするのではなく、(ダイレクトに注意をすると苦情を言った家が特定できてしまうので)回覧や張り紙でそれとなく注意を促す方法をとる。

嫌なことや揉め事になりそうなことを相手に直接言う必要はない。
トラブルからは出来るだけ距離を置き、近づかないようにする。

こうしたビヘイビアが子供の陰湿ないじめに繋がっているのかもしれないし、(その子供が大人になったからではないのだろうが)職場でも“触らぬ神に祟りなし”を決め込む輩が増殖している。
電車内で非常識な振る舞い(混んでいても荷物を隣の席に置いていたりとか、子供が騒いでいても親が注意をしなかったりとか・・・・)をしている人が居ても殆どの人は見て見ぬ振りをしている。

下手に注意をして逆ギレされても嫌だし、そんな場合でも周りの人は誰も加勢してくれないかもしれない。そうして沈黙が広がってゆく。

日本企業が力を失っていった90年代以降は失われた10年(あるいは20年)と言われるが、セクハラ、パワハラへの制裁が加速していった。先日、テレビを見ていたら「頑張れ!」と言うことすらパワハラに繋がるという。この国は一体どうしたのだろうか?

他人に対して例え善意を持って関与したとしても、相手の受け止め方次第で“危害”を加えたことになってしまうとするならば、誰も他人に注意を与えなくなってしまう。
注意喚起を与えられなかった人は反省の機会も、改善を図るタイミングも無く、ますます周りから浮いていってしまう。

結果的にそうした人が集団から切り捨てられることになれば、気の毒だとか可愛そうだとか思うのかもしれないが、それは偽善でしかない、と思う。
何故なら、気の毒な人を生み出している責任の一端は“触らぬ神”を決め込んでいた貴方にもあるのだ。

セクハラ・パワハラへの世間的な制裁強化と携帯電話やPCの普及によって、職場も大規模マンション化しつつある。

日本がダメなのは政治だけの問題ではない。
私たち国民がダメなのだ。

あなたは今日一日に何人の人と(事務的なものを除いて)話しをしましたか?
あなたは今週、誰か知らない人と出会いましたか?


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IFIS/TIWコンセンサス225  8月27日妥当レンジ 8,900円〜11,000円

(昨日、IFISに送ったのにまだ掲載されていないですね・・・ぶつぶつ)


今期予想ベース、来期予想ベースともにコンセンサスEPSは増加だが

27日のバーナンキ議長の「追加緩和に対して準備のある」という講演内容を受けて、米国株式が上昇すると同時に、米長期金利が上昇した。追加緩和による景気後退に歯止めかけるという点で株式が上昇するのは理解できるが、長期金利の上昇(米国債価格の下落)を引き起こしたのは、不可思議である。金利水準がやや行き過ぎた水準まで低下していたことに訂正がかかったものと考えられる。
米国長期金利は、26日の2.499%から27日には2.652%と急上昇したが、これは日本株式、為替レートにとってはプラスであった。

米国の金利上昇と日銀の追加緩和報道を受けて、ドル/円は85円台半ばまで円安に戻した。
本日(30日)、日銀は新型オペ(固定金利の共通担保資産供給オペ)の総額を従来の20兆円から30兆円へと拡大し、期間も6カ月に広げることを臨時の金融政策決定会合で決定した。しかし、事前の新聞報道内容と何ら変らなかったことから、ドル/円は再び84円台と円高に向かいつつある。
日銀は数少ないカードを1枚切ったことによって、打ち手はさらに限られたものとなっており、民主党代表選で混迷する政局と相俟って、米景気に対する見通しと米国金利動向に強く揺さぶられる展開を今週は余儀なくされそうだ。

今週の米国経済関連指標は、31日(火)に8月10日分のFOMC議事録が明らかになるほか、1日(水)にはISM製造業景況感指数が発表になる。3日(金)には雇用統計が発表される。これらの発表内容によっては再び9,000円割れ局面を意識しておかなければならないかもしれない。

なお、為替レートに関しては、ドル円は無論のこと中国人民元の動向にも注意が必要である。6月の人民元の弾力化を受けて7月には対ドルで6.772元/ドルまで上昇したが、足元は6.802元/ドルと一段と下落している。中国の為替防衛によるドル買はドル資産の分散によって円に転換される傾向が続いており、結果として円高圧力になっている可能性も考えられる。

この間、日経平均株価は25日(水)に8,807円と妥当レンジを大きく割り込み、本日は終値ベース9,149円まで回復したものの上値の重い状態にある。

さて、8月27日時点の「IFIS/TIWコンセンサス225」の来期予想ベースEPSは、前週の705.30円から703.88円へと5週ぶりに減少した。
プラスの変化をした銘柄数は45社とマイナスの変化をした銘柄数は66社を大きく下回っている。エレクトロニクス、商社、化学など素材関連に加えて、鉄道・陸運など内需関連にも極めて小幅であるが広くマイナス企業が広がっている。国内景気の減速感と為替の影響を織り込み始めた可能性が指摘できる。

インプライド・リスク・プレミアム(株価に織り込まれている資本コスト:来期ベース)は株価が下落したにもかかわらず、来期成長性の鈍化によってむしろ6.94%と低下している。これは先週に比べてファンダメンタルが悪化したことを示しており、当コラムが妥当レンジの下限に置いている7%を基準にするならば日経平均株価の下限は8,900円に押し下げられる。
企業業績見通しの減少傾向がはじまったと見るのはまだ早計ではあるものの、日経平均のフェアバリュー・レンジ(妥当株価レンジ)を小幅ながら、8,900円〜11,000円に引き下げる。


◇日経平均妥当水準(レンジ) 
8,900円〜11,000円(前回9,100円〜11,300円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(8月27日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(8月27日)

今期予想ベースEPS 595.42円(先週595.16円)
来期予想ベースEPS 703.88円(先週705.30円)

今期予想PER  15.10倍(先週15.42倍)
来期予想PER 12.77倍(先週13.01倍)

来期予想PBR 1.02倍(先週1.04倍)
来期予想ROE 7.97% (先週7.97%)
来期予想インプライド・リスク・プレミアム  6.94%(先週6.97%)

*8月27日 日経平均終値より、PER、PBR、ROE等を算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる今期および来期は決算発表を基準にしている。)

◇プラス寄与
川崎汽船(9107) +0.17円

◇マイナス寄与
ミツミ電機(6767) −0.48円
KDDI(9733) −0.28円
JT(2914) −0.17円

昨日は有難うございました。

昨日、IRフォーラム「ツバルの森」でチラシ配りを行っておりました。
ご来場いただきました皆様には厚く御礼を申し上げます。
“お宅のレポート読んでいるよ!”と声をかけていただきました。
本当に嬉しかったです。

前回(2月)の大阪で配布物を大量に余ってしまった経験から今回はかなり控えめにしたために13時過ぎには配布物が無くなり、そのため撤収致しました。
昨日は、弊社 堀部アナリストが別の主催者の下で講演を行っていたので、そちらを見に回りました。

もし、その後に小職に会いにお越しいただいた方がいらっしゃいましたら誠に申し訳なく思います。もし、ご連絡をいただけましたら別途お時間を作っていろいろとお話しをしたいと思います。


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「ツバルの森」に急遽、ブースを置くことに決まりました。

28日(土)開催の「ツバルの森 IRフォーラム2010東京〜環境・安心・豊かなくらし〜」に主催者のご好意により小さなブースを出させていただくことになりました。
テーブル2/3の小さなスペースですが、日ごろ弊社レポートをお読みいただいている皆様と直接お話が出来る機会を設けたいと考えております。

ざっくばらんに銘柄相談(もちろん無料)を行いたいと思います・・・あまり期待されても困りますが・・・TIWのリサーチを基に出来る範囲で対応したいと考えております。


詳しくはこちらをご覧下さい


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IFIS/TIWコンセンサス225  8月20日妥当レンジ 9,100円〜11,300円

掲載前からやられました。

今期予想ベース、来期予想ベースともにコンセンサスEPSは増加だが

米国経済指標に一喜一憂する展開が続いている。国内の政策的な期待感の醸成と喪失によってマーケットは不安定な上下動を繰り返している。
今週は、27日にバーナンキ議長のスピーチが予定されている他、31日には大きな転機となった8月10日のFOMC議事録が発表され、米国景気の方向感に対するコンセンサスが固まってくるものと思われる。
為替(ドル円)については、引き続き予断は許されないものの、2.5%台にまで落ちた米国長期金利も少し戻しつつあり、米金利も下げ余地が小さくなりつつあることが伺える。しかしながら、市場の危機感は依然として高く、ユーロ・ドルは1.27を再び割り込んでおり、金価格も上昇傾向にある。

さて、8月20日時点の「IFIS/TIWコンセンサス225」の来期予想ベースEPSは、前週の702.47円から705.30円へと4週連続でプラス方向への変化となった。
プラスの変化をした銘柄数とマイナスの変化をした銘柄数は65社で同数であり、引き続き先行きに対して五里霧中の展開が続いている。プラスとなった銘柄群には自動車関連、商社、海運などが多い。マイナスになった銘柄群は非鉄、電機・精密、電子材料系化学などが見られる。どちらも輸出関係だけに一概に為替の影響とは言いがたい。

余談であるが2009年度ベースでの225銘柄の海外売上高比率の算出を試みた。
225銘柄の単純平均では28.2%であるが、225銘柄の時価総額ベースでは31.1%、ダウ式ウエイト(日経平均と同じ)では37.6%となった(海外売上高比率が10%未満の企業は有価証券報告書上で公表をされていないので、実際にはもう若干上の数値だと考えられる)。
さらに、ダウ式株価への寄与が高い銘柄群に絞れば海外売上高比率は50%近い。
225銘柄の時価総額合計は東証1部の時価総額の約3分の2を占めているので、日本株式全体よりも日経平均の方が、よりグローバル化が進んでいると指摘できる。つまり、日本経済が停滞しても海外需要によって成長が可能である。しかし、その一方で短期的には為替(ドル円等)の影響を強く受ける構造にある。

先週も紹介したインプライド・リスク・プレミアム(株価に織り込まれている資本コスト:来期ベース)は、6.97%と当コラムが妥当レンジの下限に置いている7%に極めて近い水準となった。9,100円に株価の下値抵抗があるのは同様の分析を試みている機関投資家も存在するのかもしれない。為替レートの影響は無視できないが、海外景気の減速感が顕在化しない限りはたとえ国内GDPに陰りがあってもコンセンサスEPSは底固く推移すると思われる。

日経平均のフェアバリュー・レンジ(妥当株価レンジ)は、9,100円〜11,300円を継続する。

お知らせ:“これからの「日経225分析」の話をしよう”と題して、225指数の財務比率、海外売上高比率、ベータ値、コンセンサスEPSに関する講演を26日(木)19:00から日本証券会館で行います。まだ残席がありますので、ご興味のある方はこちらをご覧下さい。



◇日経平均妥当水準(レンジ) 
9,100円〜11,300円(前回9,100円〜11,300円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(8月20日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(8月20日)

今期予想ベースEPS 595.16円(先週591.83円)
来期予想ベースEPS 705.30円(先週702.47円)

今期予想PER  15.42倍(先週15.64倍)
来期予想PER 13.01倍(先週13.17倍)

来期予想PBR 1.04倍(先週1.04倍)
来期予想ROE 7.97% (先週7.89%)
来期予想インプライド・リスク・プレミアム  6.97%(先週6.82%)

*8月20日 日経平均終値より、PER、PBR、ROE等を算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる今期および来期は決算発表を基準にしている。)

◇プラス寄与
デンソー(6902) +0.60円
ホンダ(7267) +0.55円
ファナック(6954) +0.48円
三越伊勢丹(3099) +0.34円
第一三共(4568) +0.34円
豊田通商(8015) +0.30円
NSKJホールディング(8630) +0.29円
KDDI(9433) +0.29円
川崎汽船(9107) +0.25円

◇マイナス寄与
太平洋金属(5541) −0.40円
京セラ(6971) −0.29円

IFIS/TIWコンセンサス225  8月13日妥当レンジ 9,100円〜11,300円

全世界株安。日本のGDP成長率は予想を下回る。

10日の米FOMCを踏まえて償還になるMBSを国債に再投資することが決定された。その根拠となるFRBの景気判断引き下げはマーケットが想定していたものよりも厳しいものであっただけに、全世界的に株価を押し下げることとなった。
13日のミシガン大学消費者信頼感指数(8月速報値)は、69.6と予想(69.3)を上回ったものの殆ど注目されることは無かった。一方で、ここのところ注目度が薄れていたPIIGS諸国の問題などユーロに再び懸念が高まると同時に、中国の景気減速懸念も台頭しつつあり、誠に残念ながらマーケットは一気に弱気に傾きつつある。

こうした中、政策的対応策が限定される日本はそれを見越され資金の退避先としての円高が加速しつつあり、82円/ドル、日経平均8000円台半ばという厳しい見方も台頭しつつある。
日米金利差による円高だけを要因に日本株だけが下げているのであれば、出遅れとの認識が可能であるのだが、世界経済の変調の前ぶれを視野に置いているかのようにマーケットは緊張感が漂っている。今回の株価下落の過程で、ユーロドルが1.32から1.27へとユーロ安に再び振り戻されていることが何よりも気がかりである。年初来高値(6331pt)を更新したDAX指数は6110ptにまで下落した。

本日発表となった日本の4-6月GDPは実質年率0.4%増と1-3月の4.4%増を大きく下回った。1-3月、4-6月の四半期はリーマンショックによる影響が季節調整として統計上組み込まれたことから高めに出やすくなっている点を考慮すると、7月以降のGDP値は期待しづらく、日銀にとっては或る程度は想定内の事象であってもマーケットの受けるプレッシャーは大きなものになりそうだ。GDP(通年)の下方修正も視野に入れておく必要がありそうだ。

さて、8月13日時点の「IFIS/TIWコンセンサス225」の来期予想ベースEPSは、前週の700.17円から702.47円へと3週連続でプラス方向への変化となった。
3週連続のプラスではあるものの、先週とは一転して、プラスの変化をした銘柄数は73社とマイナスの変化をした銘柄数74社を僅かであるが下回った。第1四半期決算がほぼ一巡したこともあり、目先大きなプラスは見込みづらい。また、85円/ドルの為替レートが継続するようであれば、EPSのマイナス方向へのプレッシャーとなる。

一方、指標面では既に陰の極みに近づいていることを表している。インプライド・リスク・プレミアム(株価に織り込まれている資本コスト:来期ベース)は、5月以降6.3〜6.5%前後で推移してきたが、8月に入ってから急上昇している。6.56%(7/30)、6.61%(8/6)、6.82%(8/13)、と当コラムが妥当レンジの下限においている7%に近づいており、株価の割安感が強まっている。

日経平均のフェアバリュー・レンジ(妥当株価レンジ)は、9,100円〜11,300円を継続する。いずれにしてもこれ以上の円高が進まないように政府・日銀の前向きな対応を望みたい。

◇日経平均妥当水準(レンジ) 
9,100円〜11,300円(前回9,100円〜11,300円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(8月13日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(8月13日)

今期予想ベースEPS 591.83円(先週589.35円)
来期予想ベースEPS 702.47円(先週700.17円)

今期予想PER  15.64倍(先週16.36倍)
来期予想PER 13.17倍(先週13.77倍)

来期予想PBR 1.04倍(先週1.08倍)
来期予想ROE 7.89% (先週7.82%)
来期予想インプライド・リスク・プレミアム  6.82%(先週6.61%)

*8月13日 日経平均終値より、PER、PBR、ROE等を算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる今期および来期は決算発表を基準にしている。)

◇プラス寄与
ソフトバンク(9984) +0.56円
ミツミ電機(6767) +0.46円
ホンダ(7267) +0.42円
CSK(9737) +0.42円
デンソー(6902) +0.42円
東海カーボン(5301) +0.39円
太平洋金属(5541) +0.38円
住友金属鉱山(5713) +0.36円
ブリチストン(5108) +0.35円


◇マイナス寄与
トレンドマイクロ(4704) −0.75円
国際石油開発帝石(1605) −0.67円
豊田通商(8015) −0.43円
クレディセゾン(8253) −0.36円
トヨタ自動車(7203) −0.31円
シャープ(6753) −0.20円
野村ホールディングス(8604) −0.17円


先週は完全に外しました。
申し訳けありません。
日米金利差だけで円高が進むとしても、米国中期金利も既に低い水準であるだけに限界があり、企業業績の好調を買いましょう、という内容でしたが、どうも世界経済の雲行きが少し怪しくなってきたようです。

マーケットに生きている人間はどうしても“生活バイアス”がかかってしまうようです。これは日本に住み、日本で働いている以上は、避けられないものかもしれません。


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IFIS/TIWコンセンサス225  8月6日妥当レンジ 9,100円〜11,300円

来期予想ベースEPSは700円に、悪材料を着実に織り込む展開。

週末6日に7月の米雇用統計が発表され、マーケットには瞬間的に緊張が走った。
非農業部門雇用者数は前月比13.1万人の減少となり、市場コンセンサスの6.5万人減を大幅に下回ったことによる。これは、政府の国勢調査に関わる臨時雇用者の減少が先月に引き続き大きく表れたものであるが、民間部門の雇用者数の増加も7.1万人に留まり、コンセンサスの9.0万人を下回った。
この7.1万人増に対する評価は、米国の景気減速が顕在化してきたと捉える向きと緩やかながら回復基調を維持していると捉える向きに分かれるところであるが、6日のNY市場においては、瞬間的に159ドル安まで下げたNYダウは引けでは21ドル安まで戻している。ドル/円も85円割れぎりぎりまで円高が進んだが、85円台半ばまで戻した。
本日の東京市場でも寄り前には、日経平均は9,200円まで下げるという悲観的な見方も一部にはあったが、69円安の9,572円と円高圧力の中でも比較的しっかりした展開となった。

10日に日銀政策決定会議、米FOMCが予定されており、マーケットはその動静を注視しているものと考えられる。
米雇用統計においては、平均時給は22.55ドルから僅かであるが7月は22.59ドルへと上昇をしており、労働時間数も増加もあり、週間の平均賃金も上昇傾向にある。まだ、FRBが追加的な量的緩和を行うにはやや時期尚早との見方も多い。

日米金利差からさらなる円高が進むという見方は根強いが、リーマンショック直後の瞬間的な米長期国債(10年債)の利回りでも2.074%(2008年12月19日)であり、既に3%(8月6日:2.82%)を割り込んでいる米国金利も糊代は小さくなりつつある。

日本の輸出に占める米国の割合は16.1%、EUは12.5%と影響は小さくなっている。日銀調査統計局が試算した日本の輸出ウエイトで組み替えた世界経済の成長率は、2010年5.3%(IMF世界経済見通しでは4.6%)、2011年5.0%(同4.3%)となる。日本が直面する世界経済の成長率は、中国、東南アジア諸国など新興国の影響を強く受けており、(為替レートの問題を除けば)むしろ米国経済よりも重要性が高い。

さて、8月6日時点の「IFIS/TIWコンセンサス225」の来期予想ベースEPSは、前週の697.21円から700.17円へと2週連続でプラス方向への変化となり、漸く700円台に乗せてきた。
プラスの変化をした銘柄数も93社とマイナスの変化をした銘柄数61社を大幅に上回った。
今期予想ベースEPSも5月14日の578.45円から徐々に切り上げ、589.35円と10円以上のプラスとなっている。円高によって来期ベースの予想EPSの伸びは今期ベースに比べて緩やかであるが、プラス傾向が表れてきたことは株価にとっては大きな支援材料である。
日経平均のフェアバリュー・レンジ(妥当株価レンジ)は、来期予想EPSのプラスを受けて9,100円〜11,300円へと今週も小幅に切り上げる。

ユーロ安と欧州系銀行の好決算によって欧州株式市場の上昇が継続している。DAX指数は6340ポイント(日本時間:9日19:30現在)とリーマンショック後の高値を更新している。日本株の出遅れ感が強まっている。FOMCと13日のミシガン大学消費者信頼感指数(7月)が大きな転機になることに期待する。


◇日経平均妥当水準(レンジ) 
9,100円〜11,300円(前回9,000円〜11,200円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(8月6日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(8月6日)

今期予想ベースEPS 589.35円(先週582.96円)
来期予想ベースEPS 700.17円(先週697.21円)

今期予想PER  16.36倍(先週16.36倍)
来期予想PER 13.77倍(先週13.68倍)

来期予想PBR 1.08倍(先週1.06倍)
来期予想ROE 7.82% (先週7.75%)
来期予想インプライド・リスク・プレミアム  6.61%(先週6.56%)

*8月6日 日経平均終値より、PER、PBR、ROE等を算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる今期および来期は決算発表を基準にしている。)

◇プラス寄与
TDK(6762) +0.80円
東京エレクトロン(8035) +0.61円
豊田通商(8015) +0.51円
ホンダ(7267) +0.48円
エーザイ(4523) +0.41円
京セラ(6971) +0.33円
住友商事(8053) +0.30円

◇マイナス寄与
ミツミ電機(6767) −1.73円
丸紅(8002) −0.72円
富士重工(7270) −0.52円
JT(2914) −0.50円
塩野義製薬(4507) −0.31円


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ウイークリィー総合6位。昨日、今日とちょっと涼しいですね。

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なるほど!そうきたか!!

以前に当ブログで筆者(藤根)がソニーのデジタル一眼「α NEX-5」を購入したことを書いたが、実際に購入してから思っていたのが、デジカメで動画も取れてしまう時代においてはビデオカメラ=Handycomが必要ないのではないかということであった。

今回、ソニーから発表された「レンズ交換式デジタルHDビデオカメラレコーダー『NEX-VG10』」は、αNEXシリーズと同じ「Eマウント」を採用している。つまり、αシリーズのレンズが使用できるようになっている。

レンズ、Cmosエンジンなどのプラットフォームを共通化させることにより、開発コスト、スピードを上げると同時に、ユーザーの使用環境にあわせて組み合わせが可能になってくる。
また、カメラとビデオカメラのセグメントが一体化することによって、レンズのラインナップとビデオ技術、ブランドの3つを保有することが重要になってくる。
現時点で、この3つを兼ねそろえているのはソニーのみ。
メーカーの合従連合の新たな引き金が引かれた感じがする。

ソニープレスリリース


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ウイークリィー総合6位。今日は本当に暑かったですね。

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円高メリット???

本日、金融情報端末のBloomberg社から利用料値上げ実施の通知が来ていたが、日本円で支払っているユーザーに関しては、今回は据え置くとのこと。

これは円高メリットとして単純喜ぶべきものなのだろうか?
単純に日本市場のシュリンクが大きいので政策的な判断を同社がおこなったのだろうか?

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このくらいの長さの文章はTwitterに書くべきかブログに書くべきか悩みますね。

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“押し目買い”って何ですか?

相場コメントに中に時々、「“押し目”を拾いたい」というようなコメントが出てくる。
この場合の“押し目”とは材料が何か出て、相場が加熱しており、上昇ピッチが急なので調整局面があるだろう、ということを前提にしているように思われる。
つまり、今よりも少し安く買える可能性のある場合を“押し目”というのだろう。

数日間、場合によっては数週間という株価トレンドの中でこうした“押し目”をチャート上で見つけることが出来る。しかし、それは結果論であり、“押し目”をつけずに上昇してしまうこともあれば、“押し目”ではなく下落トレンドの始まりであったりすることもある。

一旦は、「必ず調整する」、そのうえで再度上昇トレンドを描く、という明確なイメージを持っていない限り、“押し目買い”という表現は不適切だと思う。
それにも関わらず、頻出するのは書き手にとって都合が良い(あとから逃げられる)表現である可能性が高い。

アナリストレポートの中に“押し目買い”という表現が出てくることが稀にある。
しかし、この表現は間違った使われ方をしていることが多いように思われる。

私自身も過去にレポートで“押し目買い”と書いたことが(たぶん)あるが、これは次のようなシチュエーションである。

「新製品発表等で株価は上昇したが、目先の業績からは乖離しており、業績発表が行われることで、一旦は売られる可能性が高い。しかしながら、中期(来期・再来期)的に業績が大幅に拡大する可能性が高いだけに売られたところが買い場になる」
といった趣旨だったと思う。

あるいは、以下のような場合にも“押し目買い”という表現を使ったかもしれない。
「会社側は期初においては極めて慎重な予想数値を公表してくる可能性が高く、決算発表後は一旦売られる可能性が高い。しかしながら、期中で小刻みに上昇修正を行うことになるだろう。」

先ほどの定義に基づけば、これから出てくるイベント(決算)について高い確信を持っており、それに対して株価が下がること、そしてそれが一時的である可能性が高いことを予見している場合にのみ、“押し目買い”という表現の使用が可能なのではないだろうか?

“押し目買い”と書いたアナリストが居れば必ず、「“押し目買い”とはどういう意味ですか?」と尋ねている。
大抵の場合には、「下がったら買っても良い、という意味である」という返事が返ってくる。

“下がったら買い”
それは一見合理的判断に見えるが、あまりに当たり前過ぎて、意味をなしていない。
だったら殆どの銘柄が“下がったら買い”に当てはまるのではないだろうか?

“下がったら買い”というのであれば、現在の株価(あるいは株価レンジ、ボックス)の妥当性とその継続性を持つ根拠を十分に説明する必要がある。
“押し目買い”とは、その根拠を十分に提示できないことによる逃避か、あるいは怠慢に思えて仕方がない。(どうですか?)

或るファンドマネージャーから、“押し目買い”はアナリストが自信の無い場合の逃げ口上であり、そんなレポートを書くアナリストは信用できない、と言われたことがある。
この指摘を全面的に支持するわけではないが、「かなり的を得ている」、というのも偽らざる心境である。

これに対して読者の皆さんのご意見はいかがであろうか?


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ウイークリィー総合8位。ここのところずっと8位ですね。壊れているのかな?

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母の指先の“あかぎれ” (勝手転載)

以前にも紹介したことがあるが
小倉広さんのメールマガジン「人と組織の悩みコラム」ははっとする内容が時々書かれており、いろいろな気づきを与えてくれる。
本日のメルマガは思わず“涙もの”だったので、勝手ながら転載をさせていただきます。


(以下、フェイス総研 小倉広の「人と組織の悩みコラム」より勝手転載)

◆ 母の指先の“あかぎれ” ◆


ミンミンゼミの声が聞こえる季節になると幼少時の夏休みを思い出す。

小学1年生〜4年生。時は昭和40年代後半。映画ALWAYS〜三丁目の夕日〜から
15年ほど経った頃の風景だ。

夏休みと聞くと今でも決まって頭に浮かぶのは、塩素臭い小学校の屋外プール
と、桃太郎という名の30円するピンクのアイスバーと、1個50円のヤマザキ
の大きな甘い砂糖をまぶしたパンだ。1日80円。そのお小遣いで買える最大限
の悦楽を、プール帰りの僕は近所のパン屋さんで買い求め妹と分けていた。

小学校1年生の時に両親が離婚し、生活が一変した。

当時、父親は設計事務所を経営しておりいくつかの業界団体で理事長を務めて
いた。一級建築士の父は、後に皇居で黄綬褒章と紫綬褒章を受勲するほどの街
の名士だった。だから生活は裕福で、家には常に新しい車、新しいカメラ、新
しい電化製品があふれていた。僕はいつもキレイな服を着て気どっていた。

そんな生活が両親の離婚で一変する。
僕は、毎晩しくしくと泣いてばかりいた母を守るために、妹と共に母親と暮ら
すことにした。

母は慣れないパート勤めに出かけるようになった。ホカホカ弁当の製造工場。
そこでご飯をパックに詰める仕事を始めたのだ。それまで社長夫人を気どって
いた母はパートに出るのが恥ずかしいと、また泣いた。

しかし、母の仕事はそれだけではおさまらなかった。時給420円のパート代で
はとうてい生活をまかないきれなかったのだ。母は生活費の足しにと下宿屋を
始めた。

当時、新潟市の中心部にあった僕の自宅の近くにはいくつか大学や短大もあり
下宿屋にぴったりの環境だったのだ。

母の一日は早朝4時から始まる。起きるやいなや家を掃除し、朝食を作り、僕
たちの弁当を作り、洗濯機を回し、洗濯ものをたたんだ。それから僕たちを起
こし、無理やり朝食を食べさせてすぐにバスに乗りパートの工場へ向かった。

夕方帰って来ると、汗を拭く間もなく夕食の支度をし、同時にまたもや洗濯機
を回し洗濯ものを干したたむ。人が良くおせっかい焼きの母は頼まれもしない
のに下宿学生たちの洗濯ものを買って出ていた。だから家は常に洗濯ものであ
ふれていた。

そんな母の指先の何本かは、真夏でもざっくりとひび割れていた。

炊事洗濯、そしてパート勤めの水仕事で、指先の脂っけが無くなり、乾燥して
“あかぎれ”になっていたのだ。深さ5ミリにも達する深いあかぎれ。その深
部は血で赤く染まっていた。

あー、水がしみる…。

そう言いながら母はガマンして水仕事を続けた。それはすべて当時小学校低学
年であった僕と妹との3人での慎ましい生活を支えるためであった。

しかし。

僕は母の言いつけをほとんど聞かなかった。家の家事手伝いを一切せず、母の
小言に「うるせぇ」と返していた。

それがあたりまえだと思っていた。母への感謝の気持ちなど当時は思いもよら
なかったのだ。母が人生のすべてを投げ出して僕と妹を育ててくれたのに、愚
かな僕はそれが当たり前のことだと思っていたのだ。

ここまで思い出した時に僕の頭に疑問符が浮かんだ。
僕の本業であるリーダーシップ開発に関するセオリーと、僕と母との関係性が
整合しないように感じたからだ。

リーダーシップの発揮度合いは上司に対する部下の信頼関係の多寡で決まる。

組織心理学者のEPホランダーが提唱した
信頼蓄積理論 Credit Accumulation Theory はそう教えている。

つまり、上司が部下に信頼されるような行動を積み重ねていれば、部下は上司
のリーダーシップを受け容れ態度や行動を変容させていく。

しかし、その逆に上司が部下から信頼されていないと、たとえどんなに正しく
理にかなった命令を受けたとしてもそれを受け容れず態度や行動を変容させな
い、というものだ。これは僕たちフェイス総研が考えるリーダーシップ開発の
根幹となる考え方だ。

当時、小学生だった僕は、母が発揮する家庭内でのリーダーシップを受け容れ
ていなかった。つまり、僕から見て母は信頼に足る存在ではなかった、という
ことになる。

当時、母は文字通り人生のすべてを投げ打って僕たちを守ってくれていた。し
かし、僕はそんな母を信頼せず母のリーダーシップを受け入れなかった。これ
はなぜなのだろうか?

それは、当時の僕が幼く母の愛の深さに気づくことができなかったからである。
小学生の僕には、母の気持ちがわからなかったのだ。

仕事や家事の大変さ、あかぎれに水がしみる痛み、生活に対する不安、高慢な
プライドをへし折られたことによる羞恥心など。当時まだ子供だった僕には、
母の苦しさ切なさを理解できなかったのだ。

だから、それをありがたい、と思えなかった。そうではなく、母が発する些細
な小言に対してのみ反発の矛先を向け、母を疎ましく思っていたのだ。

もしかしたら、これと同じことが多くの職場でも起きてはいまいか。

リーダーや経営者が発する小言や叱責の言葉尻にばかり部下が反応し、その裏
にある思いや愛情に気づかない。まさに「親の心、子知らず」の状態。

だから、リーダーや経営者が部下から信頼を獲得できない。そんなことも数多
くあるのだろうな。母への回想からそんなことを思った。

部下が上司を信頼するか否かを決めるのは、上司ではなく部下である。部下が
部下自身の価値観でそれを決める。上司から見てその判断が幼かろうが未熟だ
ろうが間違っていようが、上司はそれを変えることはできない。部下は部下の
ものさしでそれを決めるのだ。

しかし、やがてわかる時がくるだろう。口うるさくやかましい上司の小言の裏
に、自分を思う深い愛情があったことにいつか気づくに違いない。

いや、たとえ、その小言の裏に愛情を見つけることができなかったとしても、
それでも小言を言ってくれたことに感謝できるように、いつかきっとなるだろ
う。それが年を重ねる、ということであり、経験を重ねる、ということなのだ。

それまでの間、僕たちリーダー、経営者はじっとガマンして部下に愛情を注ぎ
続けるしかないだろう。部下のために必要であれば、自分が嫌われてでも小言
を言い続けるべきだろう。かつて、僕の母が、僕に対して人生を投げ打って守
ってくれたように。

子が親のありがたみに気づくのは10年、20年先かもしれない。だが、それで
いいのだ。僕たちは部下に感謝してもらうのが目的ではない。部下の人生のビ
ジョンを叶え、そしてチーム全体のビジョンを実現する。それがリーダーにと
っての最優先事項でなくてはならないからだ。

だから、リーダーの行いは自分自身の価値観で選択されなければならない。部
下の反応をきちんと受け止めながらも、最終的には自分が信じる確かな方法で
僕たちはリーダーシップを発揮し続けて行くべきであろう。ミンミンゼミの声
を聞きながら、そんなことを考えた。

もうすぐ母の誕生日だ。リーダーシップに迷った時、母のあかぎれの指を思い
出し自分自身への指針としたい。


株式会社フェイスホールディングス
代表取締役社長 小倉 広

証券アナリストによる東京ぶらりグルメ案内 第23回「識義」(西葛西)

葛西の方に久しぶりにドライブに行った帰りに、「美味しい蕎麦屋が西葛西に出来た」という知人の話を思い出して駅周辺を探索してみた。
大まかな場所のイメージがあっただけだが、直ぐに発見できた(さすが、元オリエンテーリング全国大会8位)。

西葛西にしてはやや趣のある店舗。
暖簾をくぐり、ドアを開けて入ると店主らしき人がにこやかに迎えてくれる。
オープンして未だ間もないせいか、アルバイト・パートは素人っぽいが応対は丁寧だ。

ビールと言いたいところだが、車だったのでキリン・フリー。合わせて「山葵菜」と「ごぼうチップ」を注文(これは普通)。

蕎麦は、「二八」と「田舎」があったが、「二八」の辛味大根を注文。蕎麦の量はどのくらいかと聞くと男性にはやや少なめというので大盛りに。
まずは、蕎麦つゆを少し飲んでみて辛味大根にしたのは失敗と気づく。
かなり上等な鰹節をその日に煮出した味がする。鰹節の上品さとやや甘めのまろ味がちょうど良い。「二八」蕎麦は、アルデンテ気味だが硬すぎず、蕎麦の味をしっかりと感じられる。本物の蕎麦であることは言うまでもない。
値段は西葛西ではどうかは分からないが、都心であれば「せいろ800円」は内容からすれば安いだろう。


「田舎」は注文しなかったが、他の人が食べているのを見る限りは黒っぽ過ぎず、美味しそうな感じ。帰りに店主に話を聞いたら「田舎そばの鴨南蛮」が一番のお奨めであるようだ。西葛西は電車でもいけるので次回は是非!


幾つか個人ブログで写真が紹介されているのでご参考まで。

個人ブログ(goo)
個人ブログ(so-net)


蕎麦のりよし「識義」 7月15日開店
江戸川区西葛西6-17-12
03-5667-2288
昼)11:30〜15:00
夜)17:00〜22:00
月曜定休日


東京ぶらりグルメシリーズは、証券アナリストが有望銘柄を発掘するように美味しいお店を発掘する、というコンセプトでお届けしております。基本コンセプトとしては、“1人でもぶらりと入れること”、“人通りの多いメインストリートから外れていること”を選択基準に置いております。
雑誌やグルメサイトで見つけたのではなく、足で歩いて本当に“ぶらり”入ったお店です。


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IFIS/TIWコンセンサス225  7月30日妥当レンジ 9,000円〜11,200円

1Q決算は予想外に好調、円高も克服へ

第1四半期(4-6月)決算の約半分が出揃った。前提為替レートも95円/ドルから90円、125円/ユーロも110〜115円へと訂正が進む中で、通期予想の上方修正も数多く見られる状況にある。もちろん、全体を見渡せば好悪が入り混じっているのだが、自動車・家電、設備投資関連などの新興国需要、スマートフォンなどを中心とした電機・デバイス需要が為替による交易条件悪化を打ち消している。

さて、7月30日時点の「IFIS/TIWコンセンサス225」の来期予想ベースEPSは、前週の695.25円から697.21円へと4週間ぶりにプラス方向への変化となった。
プラスの変化をした銘柄数も58社とマイナスの変化をした銘柄数49社を上回った。これは1Q決算の好内容が反映されたものである。まだ半分決算が残っており、一週だけでは何とも言えないものの、為替水準が今以上の円高に進まない限りという条件付だが、企業業績見通しの悪化は収束したと考えられる。
市場全体のリスクが低下する過程で日本市場の株価回復が期待できる。

市場環境とリスクについて欧州と米国に触れておきたい。
欧州についてはストレステストの結果が不十分という見方が再び強まっている。しかし、特定の国家が破綻するリスクをテストに含めるのは、予言の自己実現を引き起こすだけに、そのため欧州銀行監督委員会の判断としては限界があるのは否めないところであろう。
LIBOR(ロンドン銀行間取引金利3ヵ月物)においてユーロ建金利が上昇していることを懸念する向きもあるが、(これまでECBに依存していた)銀行間取引が正常化に向かう過程という見方に合理性があるように思われる。
実際にDAX指数は、リーマン・ショック後の高値である4月26日高値6,332ポイントに迫っており、株価はリスクの縮小を織り込みつつある。

米国経済に対しては6日発表の7月の雇用統計に注目が集まっているが、市場予想を下回ったとしても米国企業業績を見る限り、緩やか回復傾向には変らないと考える。
米国が「日本型デフレ」に陥るリスクについての指摘もあるが、日本は円高が国内生産能力の過剰を齎し、それによるデフレがさらなる供給過剰と円高を引き起こすという悪循環に陥っており、これは緩やかなドル安が進んでいる米国には当てはまらないと考えられる。そもそも人口減によって需要が減少する日本と異なり、米国は先進国で唯一今後も人口増加が見込まれる国である。
ただし、FRBのさらなる金融緩和によって円高が進むという可能性は捨てきれない。しかし、米国国債金利(10年)はリーマン・ショックのその瞬間には2.1%という低水準が出現したものの、現在は既に2.9%という低位にあり、金利引き下げへの糊代は米国も少なくなりつつある。
もう一つ付け加えるならば、リスク回避資産である金(ゴールド)価格が軟調な一方で、景気との連動性の高い原油価格が騰勢を強めている(ただし、夏場のドライブシーズン需要との見方もあるが・・・・)。

日経平均のフェアバリュー・レンジ(妥当株価レンジ)は、来期予想EPSの上昇を受けて9,000円〜11,200円へと小幅に切り上げる。
欧州銀行問題はまだ懸念材料として残るものの、DAXの上昇に見られるようにリスクは後退している。米国経済指標の弱含みから円高懸念は依然として強いが、日本企業は現為替レートを克服しており、円高が一服したと認識される過程で日本株式の大幅な反騰局面が期待できると考える(願わくば8月中に!)。


◇日経平均妥当水準(レンジ) 
9,000円〜11,200円(前回8,900円〜11,000円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(7月30日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(7月30日)

今期予想ベースEPS 582.96円(先週579.70円)
来期予想ベースEPS 697.21円(先週695.25円)

今期予想PER  16.36倍(先週16.27倍)
来期予想PER 13.68倍(先週13.56倍)

来期予想PBR 1.06倍(先週1.04倍)
来期予想ROE 7.75% (先週7.68%)
来期予想インプライド・リスク・プレミアム  6.56%(先週6.52%)

*7月30日 日経平均終値より、PER、PBR、ROE等を算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる今期および来期は決算発表を基準にしている。)

◇プラス寄与
京セラ(6971) +1.00円
丸紅(8002) +0.85円
ソフトバンク(9984) +0.70円
富士重工(7270) +0.66円
日立建機(6305) +0.58円
昭和シェル石油(5002) +0.30円
パナソニック(6752) +0.29円
ブリヂストン(5108) +0.27円
住友化学(4005) +0.25円
ソニー(6758) +0.23円

◇マイナス寄与
TDK(6762) −0.90円
アドバンテスト(6857) −0.63円
ファナック(6954) −0.51円
東京エレクトロン(8035) −0.50円
豊田通商(8015) −0.48円
クラリオン(6796) −0.27円
富士フイルム(4901) −0.24円
JFE(5411) −0.23円
ヤマハ(7951) −0.23円
サッポロHD(2501) −0.18円

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がんばれ がんばれ

日経新聞掲載の下村脩博士の私の履歴書は一度も欠かさず、毎朝、一番最初に読んだ。
生物発光の研究に至るまでの運命とも言えるような偶然と幸運もあるが、「あきらめず、がんばれ」というところに全てが尽きるのだろう。

「やりたかたことをやっていて行き詰ったらどうするか」と、聞かれたこともある。この質問の真意が私にはよく分からない。
すぐにあきらめたり、ほかのことに移ってしまったりするのは、それはそのことが本当にやりたかったことにはならないのではないだろうか。
(日経新聞2010年7月31日より引用)

まさに同じだと思う。時には愚痴や弱音を吐いたり、気分が暗くなってしまうこともあるだろうが、・・・・・どうしたら前に進めるかを常に考え続けて、あきらめずに頑張っていればなんとかなる、と私も考えている。

がんばれ、がんばれ
下村博士、有難うございました。


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IFIS/TIWコンセンサス225  7月23日妥当レンジ 8,900円〜11,000円

1Q決算は“膿だし”の過程

「異例な不確かさ」というバーナンキFRB議長の議会証言が伝わった21日には米長期金利(10年国債)が2.9%割れまで低下する波乱となった。しかしながら、米国企業決算の好調と、23日の欧州銀行のストレステストが(不十分との指摘は多いものの)コンセンサスの範囲で着地したこともあり、週末の海外株式市場は高く、月曜(25日)の東京市場もその流れを受けて9,500円台回復となった。

しかし、87円台後半まで円安に戻した流れも、米国の一段の金融緩和策の可能性と利上げ期待が2011年半ばにまで後退したことから、引き続き円高プレッシャーを受ける展開が今後も続くものと考えられる。
しかし、本来は「異例の不確かさにあるが、それに対する用意はある」というバーナンキ議長の本来的な意図と異なる過剰反応からの回帰と、米国経済のソフトランディングが次第に具象化するとの見方に立てば、市場リスクは緩和方向に向かうというのが筆者(藤根)の見立てである。

こうした環境下での第1四半期決算は、想定為替レートの円高方向への“膿だし” の過程と考える。小売を中心に比較的好調であった2月決算企業に続いて、半導体関連、自動車関連の1Q決算も新聞などの観測記事においては堅調なものが多く、過度に悲観的になる必要はないように思われる。

さて、7月23日時点の「IFIS/TIWコンセンサス225」の来期予想ベースEPSは、前週の695.52円から695.25円へと小幅な減少に留まっている。
プラスの変化をした銘柄数34社に対してマイナスの変化をした銘柄数35社とほぼ拮抗しており、アナリストのセンチメントも回復傾向にあるようだ。
1Q決算発表が続く向こう2週間余りはコンセンサスEPSの下振れの可能性は残るが、さらなる為替レートの円高進行が見られなければコンセンサスEPSは下げ止まりから秋口頃には増加に転じるものと推察する。

先週に言及したことの繰り返しであるが、1)欧州リスクの後退、2)米国経済の回復スピード減速の折込み、3)現為替水準での国内企業業績の折込み、から市場リスクが減少する。
1Q決算が出揃うタイミングに向けて、妥当レンジの上限方向への株価上昇を期待する。


◇日経平均妥当水準(レンジ) 
8,900円〜11,000円(前回8,900円〜11,000円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(7月23日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(7月23日)

今期予想ベースEPS 579.70円(先週578.84円)
来期予想ベースEPS 695.25円(先週695.52円)

今期予想PER  16.27倍(先週16.25倍)
来期予想PER 13.56倍(先週13.53倍)

来期予想PBR 1.04倍(先週1.04倍)
来期予想ROE 7.68% (先週7.70%)
来期予想インプライド・リスク・プレミアム  6.52%(先週6.52%)

*7月23日 日経平均終値より、PER、PBR、ROE等を算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる今期および来期は決算発表を基準にしている。)

◇プラス寄与
ブリヂストン(5108) +0.18円

◇マイナス寄与
中外製薬(4519) −0.20円

(プラス、マイナスともに小幅な動きに限定される)

希望を感じる時

新聞に掲載された官庁の人事に「T君」の名前があった。
それを見ながら、33年前に同じ名前を見ている自分自身の光景を思い出していた。


中学3年生の時、見栄と虚勢を張って、駿台予備校の高校2年クラスに入った。
当然ながら2階級上を目指したのはあまりに無謀だったようで、1学期が終わって張り出された成績発表に自分の名前を見つけたのは下から3分の1の辺りだった。惨敗だった。
「やっぱり、無理しすぎた」と後悔をしつつ、上位に目を向けると同じ学校の生徒の名前が第3位にある。
「こいつ確か俺と同級生だよな。」衝撃が走った。一方的であるが、これが「T君」との始めての出会い(遭遇)だった。


高校1年になって「T君」と同じクラスになった。
気さくでいつもとぼけたギャグを飛ばしている「T君」はクラスの人気者であるだけでなく、人望も高かった。
ある時、「T君」がなんか面白いことやろうぜ!と言って、オリエンテーリング部の創設を提唱した。そもそもオリエンテーリングなんてなんだか知らなかったが、とりあえず部員を集めなければならないようだったので、入部した。
「T君」には目算があった。人数はともかく、集めたメンバーの中には前年に全国大会優勝経験者(S君)が居たのである(それ以外は誰一人としてオリエンテーリングをやった経験者が居ない)。
早期に実績を出して予算と部室を獲得する。
そしてそれは目算どおり、1年足らずで実現された。
その企画・実行力は当時から卓越していた。

【これはもう少しあとの時代の話であるが、そのオリエンテーリング部は高校インターハイでの団体優勝を8回成し遂げ、オリエンテーリング界では全国有数の名門校となる。】

【これは比較的最近の話だが、合宿で下級生に無理やり酒を飲ませたことが問題になり廃部寸前までいったそうである。まだ、学校のホームページに残っているのでお取り潰しは免れたのだろう。取り潰しの噂が出ていた時に「何故、合宿で酒を飲んではいけないの?」と教師に聞いたら無理やり飲ませたことが問題だ、ということだった】

【余談だが私の当時の個人成績は、全国大会8位、読売大会3位である。】


「T君」は、今から思い出せば兎に角、出来る奴だった。しかし、いかにも「デキます」というタイプではなく、でしゃばらず、自然で、愉快だった。本当に優秀な人間というのは優秀であることをアピールする必要が無いのだろう。それ以上にこいつに負けるのは仕方がないという“人徳”がその当時から有った。
数カ月前に飲んだときは、どうしたら官庁をもっと活性化させて優秀な人に来て貰えるようにするべきかについて熱く語っていた(東大出身ではないと要職には就けないという認識を持たれていることから、私大の優秀な人間が応募して来ないことを嘆いていた・・・・2種から1種への昇格も可能になり、現在は大分変わっているようだ)。


今度、昇格になったポジションは、次官コースの一つであることを新聞の論説委員をやっている友人が言っていた。
世間的には相当偉い人ということになるのだろう。
相変わらず、とぼけたギャグを飛ばし、少しも尊大ではなく、大衆チェーン店で安酒を呷り、ともに酔っ払う。激務なので家に帰るのはいつも深夜で、中学生の娘には“臭い”と嫌われ口もきいてもらえないことをボヤいている。「官僚たちの夏」がオーバーラップする。


本当のところの「T君」の内面は分からないが、“次官”になるために頑張って仕事をしているのではないだろう。正しいと思うこと、楽しいことをやっているだけなのだろう。昔からそうだったが、周りから自然と押し上げられるタイプである。
そんな奴が官僚の中枢に居るということは、それだけの話でしかないかもしれないが、まだ日本を諦めるのは早すぎるのかもしれない。
勇気を頂きました。有難う。

T君へ:
先日、指摘されるまですっかり忘れていたのですが、31年前に二人で一緒にR女子高の文化祭にナンパに行った時はまったくの空振りでしたね。
もしも、またそんな機会があったら、次は気合を入れて頑張ります。

(誤解がないように補足しておきますが、一緒に何か仕事をする機会があったらという意味です)

IFIS/TIWコンセンサス225  7月16日妥当レンジ 8,900円〜11,000円

第1四半期決算発表の前後にマーケットはひとまず底打ちへ

日経平均は7月14日に9,800円台を瞬間的に回復したものの、米国企業決算におけるトップラインの伸び悩みと、米国経済の減速に強い懸念を示したFRB議事録の公表からドルの全面安が進んだ。さらに、金曜日(16日)のミシガン大学消費者心理指数の悪化から週末のNY市場は大幅下落となった。米国長期金利(10年国債)は再び3%割れし、ドル円・レートは86円台となり、東京市場では輸出企業を中心に売り圧力が高まっている。
米国では21〜22日にバーナンキFRB議長の議会証言が予定されているほか、新築着工件数(20日)、中古住宅販売件数(22日)、新築住宅販売件数(26日)など住宅関係の発表が予定され、慎重な予想もされており、ドル安圧力がさらにかかる懸念もある。

今週の最大の注目点は欧州銀行のストレステストの結果が23日に発表されることである。一部の銀行は不合格となることも予想されるが、銀行の財務状況が明確化されることに加えて、不合格になった銀行にも資本注入が進められると推察されることから結果に対してはポジティブに受け止められる可能性が高い。
その結果、市場のリスク回避姿勢が緩和されることは望ましいことであるが、ユーロ・ドルでのユーロ高が進むことによって、ドル円での円の連れ高を誘発する可能性には注意が必要である。

やや横道に逸れるが、ある会合で中国元の切り上げが進まないと円高の要因になるという話しを元大蔵省高官の方から伺った。中国は為替介入を主にドルで行っており、そこで得られたドルの一部をユーロや円に振り向ける。つまり、中国が為替相場を柔軟化させない限り、大規模な介入が続けられ、それが円買い圧力となるという。本年に入ってから中国の日本国債の購入が続いているのはこうした背景があるのかもしれない(どうせなら株式を買って欲しいものであるが・・・・)。

さて、日経平均株価の妥当レンジを今回は若干引き下げる。理由は、1)「IFIS/TIWコンセンサス225」の来期予想ベースEPSの減少が続いていること、2)第1四半期の決算発表前にドル円が86円台となったことにより、輸出企業を中心に88円/ドル近辺への前提条件見直しから通期予想の下方修正が見込まれることである。
以前のレポートでも申し上げたが、来期予想ベースEPSの減少は成長率の低下となり、リスクプレミアムを一定レンジ(5.5〜7.0%)に置くならば、得られる妥当PER水準が低下する。
その結果、妥当なPER水準は12.8〜15.8倍にまで低下した。

7月16日時点の「IFIS/TIWコンセンサス225」の来期予想ベースEPSは、前週の696.33円から695.52円へと減少傾向を続けている。プラスの変化をした銘柄数も33社とマイナスの変化をした銘柄数55を下回っている。先週コンセンサスEPSが引き下げられた企業は、ホンダ(7267)、トヨタ(7203)、キヤノン(7751)、ソニー(6758)、日野自動車(7205)、太陽誘電(6976)などエレクトロニクスや自動車セクターの輸出企業の顔ぶれが多く見受けられ、この傾向はもう少し続きそうである。

悲観的な話ばかり書いてしまったが、第1四半期の決算発表前後がひとまずは相場の底と個人的には考えている。ストレステストを踏まえて、欧州銀行やソブリンリスクが後退すること、米国景気減速が織り込まれること、現在の為替レートでの企業業績が織り込まれることによって日本企業の下方修正リスクが縮小する。その結果として、投資家のリスク回避姿勢が後退することがその理由である。
8月の株式市場には大きな反発を期待したい。


◇日経平均妥当水準(レンジ) 
8,900円〜11,000円(前回9,100円〜11,200円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(7月16日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(7月16日)

今期予想ベースEPS 578.84円(先週578.65円)
来期予想ベースEPS 695.52円(先週696.33円)

今期予想PER  16.25倍(先週16.56倍)
来期予想PER 13.53倍(先週13.77倍)

来期予想PBR 1.04倍(先週1.06倍)
来期予想ROE 7.70% (先週7.70%)
来期予想インプライド・リスク・プレミアム  6.52%(先週 6.42%)

*7月16日 日経平均終値より、PER、PBRを算出


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ウイークリィー総合6位。暫く更新を怠っていて申し訳けありません。漸く、通常業務にキャッチアップして来ました。

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IFIS/TIWコンセンサス225  7月9日妥当レンジ 9,100円〜11,200円

引き続き企業業績見通しは下方への圧力が続く

先週は、ステートストリート銀行の収益予想発表を機にNY市場が回復したこと、米国長期金利(10年国債)の利回り3%台の回復(3.056%:7/9現在)、それに伴う円ドル・レートの円安方向へのシフト(88円台半ばへの戻り)、などの要因から日経平均はほぼ9,600円を回復した。
懸案であった参議院選挙は、事前予想以上の民主党の大敗となった。みんなの党の躍進と同時に自民党が議席を回復したことからみて、必ずしも“消費税”が民主党の敗北要因ではないようにも思われる。当選者の顔ぶれを見る限り(もちろん全部ではないが)、今回、有権者は十分に吟味して投票行動を取ったのではないかと個人的には感じている。
政党は特定団体の利権を保護するためや選挙のためのプラットフォームではなく、志を同じくする人たちに再編されるべきであり、捻れ国会が今後も続いてゆくが、再編のための手続きと考えるならば致し方ないのだろう。

さて、国内企業業績に眼を向けるなら、6月末から2月決算企業の第1四半期決算発表が続いており、注目のファーストリテイリング(9983)は営業利益ベースで従来予想から75億円を通期予想で下方修正した。
「IFIS/TIWコンセンサス225」の来期予想ベースEPSは、先週(7/2)の698.92円から今週(7/9)は696.33円へと2.59円の減少であった。この内、ファーストリテイリングのマイナスインパクトは1.83円である。先週比で来期予想ベースEPSがプラスになった企業数は38社、マイナスになった企業数は55社と、ファーストリテイリング以外の企業の影響も決して小さくはない。まだまだ、為替の前提の変更等による通期見通しの(小幅な?)下方修正は続くことが予想されることから、米国企業業績や米国市場が好調であっても日本企業については楽観視できる状況には無い。ただし、米国市場の活況によってドル高・円安に振れる可能性もあるので、過度に慎重になる必要は無いと考える。

先週の当コラムで「7月下旬以降の米国中心とした海外経済指標によっては第1四半期決算の発表でアク抜けとなる可能性も考えられるが、当面は上値の重い展開を予想する」と述べたが、もう少し詳細に説明しておきたい。
まずは、「当面は上値の重い展開を予想する」の部分についてである。
理論上株価は、供給サイド(証券発行者)の企業収益率(株主資本配当率)とEPS成長率、需要サイド(投資家)の無リスク資産利子率とリスクプレミアムの4つの要素に分解できる。
IFISコンセンサス・データからこうした要素の推計値を求め、株価の変動要因を供給サイドの変化なのか、あるいは需要サイドの変化なのかをデータの上から考えている。
前置きが長くなったが、3月期決算企業の新年度入り後の来期ベースのインプライド・リスクプレミアム(市場に織り込まれていると考えられるリスクプレミアム)は、5月14日以降は次のように推移している。
6.40%(5/14)、6.34%(5/21)、6.32%(5/28)、6.31%(6・4)、6.32%(6/11)、6.27%(6/18)、6.37%(6/25)、6.61%(7/2)、6.42(7/9)。
市場リスクが高まり、株価が大きく下落した7/2を除けば大体6.3〜6.4%の間に位置している。外部環境(米国経済、為替レート)の大きな好転が無い限りは、当面はこのレンジで推移するものと考える。
7月9日時点の来期予想ベースのEPSと成長率、金利をベースに市場リスクが6.4%になる日経平均の値は、9,600円である。6.3%では9,750円である。予想EPSが下方修正されるようであればこの値は低くなる。これが“当面は上値は重い”と考える理由である。

「アク抜けとなる可能性」についても触れておこう。
目先は通期見通しの下方修正の可能性を織り込んでいる段階である。第1四半期決算を経て、この悪材料が織り込まれれば市場は安心感からリスクが低下することも考えられる。もちろん、本格的に市場のリスクが低下するには、欧州の財政問題や米国経済の回復に対するマーケットの見方の改善が必要になることは言うまでも無い。
本年2月〜4月は先にあげたインプライド・リスクプレミアムは5%台前半で推移していた。
仮に5%台半ばまでリスクプレミアムが低下するならば、日経平均は11,000円を超える水準が見込まれる。ただ、ここまでを見込むことはまだまだ時期尚早であろう。
日経平均の妥当レンジを来期予想ベースPER13.0倍〜16.0倍を継続する。

IFIS/TIWコンセンサス225  7月2日妥当レンジ 9,100円〜11,200円

企業業績見通しの下振れを織り込む局面か

一週間休暇を取っている間に急激な円高と株式市場の大幅な下落が起こった。
前回、月末月初の米国経済指標が弱含めば円高になる可能性があると指摘をしたが、想定していた以上のインパクトに見舞われることとなった。

5月の中古住宅販売件数、新築住宅販売件数がコンセンサスを大きく下回り、ISM製造業景況感指数、消費者信頼感指数が弱含み、週末の雇用統計では非農業部門雇用者数が12.5万人の減少となった。
こうした弱い米国経済指標から米国経済の減速懸念が広がり、米長期金利の一段の低下(2.927%:7月1日)から米国株式市場の下落と円高が進行した。

こうした弱含みの米国経済指標に対して、住宅関連は減税処置打ち切りによる減少が顕著に表れたタイミングであること、雇用統計には国勢調査のための臨時雇い(22.5万人)がこれまで含まれていたことによる反動であること、からそれほど懸念する必要は無いという見方もある。これらは今後の統計発表を見ながら確認してゆかなければならないが、いずれにしても米国の景気回復には力強さに欠け、FRBはまだ暫く長い期間にわたって金利を低位に置かざるを得ない。
長期金利の3%割れはマーケットのリスク回避志向がいささか行き過ぎだとしても、円ドル・レートの円の高値圏での推移は続きそうだ。

こうした中で、間もなく第1四半期決算を迎えるが、円高を視野に入れた通期業績予想のアジャストが行われる可能性を意識しておかなければならない。

さて、「IFIS/TIWコンセンサス225」であるが、来期予想ベースEPSは相変わらず一進一退のもみ合い状態となっている。過去4週の推移を見ると、698.53円(6/11)→697.89円(6/18)→697.52(6/25)→698.92(7/2)、となっている。
先週は前週比較で1.4円のプラスとなっているが、これは日本化薬(4272)の対象決算期の変更(+0.46円)と半導体・設備投資関連銘柄であるファナック(6954)、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)の4銘柄が押し上げているに過ぎない(それぞれ、+0.46円、+0.81円、+0.51円)。
予想EPSが前週から増加した銘柄数は38銘柄であり、減少の43銘柄を下回っている。
なお、参考までに増加銘柄数から減少銘柄数を差し引いた数値(仮称:225コンセンサスDI)は、−5(6/4)、+13(6/11)、−6(6/18)、−22(6/25)、−5(7/2)と推移している。

この1週間のマーケットのリスク回避姿勢にはやや過剰感があるものの、円ドル・レートの円高は、ファンダメンタルの企業業績への波及も考えられること、第1四半期決算での通期予想の下振れ懸念などを鑑み、日経平均の妥当レンジを来期予想ベースPER13.0倍〜16.0倍に引き下げる。
7月下旬以降の米国中心とした海外経済指標によっては第1四半期決算の発表でアク抜けとなる可能性も考えられるが、当面は上値の重い展開を予想する。

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「頭と尻尾はくれてやれ」には賛同できない

相場の格言の中に「頭と尻尾はくれてやれ」というフレーズがある。
テクニカル分析に基づいた投資や短期トレーディングにおいては当てはまるのかもしれない。そんな気はする(「気がする」というのは、「テクニカル」や「トレーディング」を詳しく知っているわけではないから)。

しかし、ファンダメンタルをベースにする限りにおいては、「尻と尾びれはくれてやれ」が正しいと考えている(ここで言う、尻は“尻びれ”より後ろの部位)。
言い換えれば、頭・胸・腹を喰いに行けということである。

どういうことか?
まだ株価が動かないときは、プラス材料が殆ど織り込まれておらず、バリュエーション的にも低位にある。マーケットからもまだ無視されている。もちろん、確信を持てる段階ではないのだが、仮に間違っても(下落幅は知れているから)リスクは小さい。これが“頭”だ。

胸は、業績が好転し始めて株価が動き始める。まだ、マーケット・コンセンサスは吉凶分かれている。
腹は、実績数値で一定の確認ができて、一気に株価が上昇するとき、ここが一番パフォーマンスが高い。
尻は、フォロワーが乗ってくるところで懸命な投資家にとっては売り場である。尾びれは言うまでも無く、天井に向かう過程であり、加熱したときはパフォーマンスが高いが、ある種のチキンレースでありリスクも高い。

1000円の株が2000円になる過程をイメージで分けるならば、頭1000円→1100円、胸1100円→1500円、腹1500円→1800円、尾びれ1800→2000円。
頭+10%、胸+36%、腹+20%、尾びれ+11%。
頭で買って腹で売れば50〜80%のパフォーマンスが取れる。
殆どの人は、腹で買って尾びれで売ればよいが、売りそこなうから儲からない。

胸で買って尾びれで売れば63〜82%でもっとパフォーマンスが良いではないか!と反論が出てきそうだが、それは「No.2ではいけないんでしょうか?」と言った蓮方さんと同じ発想。“頭”を取るつもりが無ければ“胸”で買えない。

企業アナリストの価値もどれだけ“頭”を狙えるかにかかっていると思う。

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楽しい投資

日本株投資は年後半まで厳しい状況が続くかも知れません。
それは一方で今が“買い場”とも言えるのですが、あまり儲けにこだわって投資をすると一進一退の状況ではギリギリと精神を苛まれるだけで苦しいことの方が多いかもしれません。

こうした産業・サービスが必要だ。よいサービスをしている。経営者や社員の顔が見えて好感が持てる。考え方が共感できる。
捉え方は人それぞれですが、自分の好きな会社に投資をすることがじっと我慢できる秘訣ではないでしょうか。我慢と書きましたが、恐らく全く苦にならない、と思います。

(大きな負けは大変ですが)小さな負けを楽しめるくらいがちょうど良いのではないでしょうか?

ナンじゃこりゃ?

日本証券業協会は、上場前に個人投資家向けに株式の発行・売出しを行った会社は上場させないというルールについてパブリックコメントを求めています。
未上場株式に関しての詐欺事件が多いことからそれを防止するため、という理由のようです。

エンジェル投資は禁止ということでしょうか?
気が狂ったとしか思えません。

包丁が凶器に使われたら包丁の販売を禁止する。
車が凶器に使われたら車の販売を禁止するというような理屈ですね。

「本末転倒」の典型的な例として国語の教科書に掲載して欲しいものです。

実際にルール化されることはないと思っていますが、もし、ルール化されれば間違いなく日本の証券発行市場はダメになりますね。その時点で日本はアウトですよ。アウト。


新規公開前に行われる不適切な自己募集を規制するための
「有価証券の引受け等に関する規則」等の一部改正について(案)


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ウイークリィー総合18位。嫌な雨ですね。

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勝手転載:人と組織の悩むコラム

毎日送られてくる人事コンサルティング会社のメールマガジンがある。
昔、自分自身が思っていたことと同じ内容が書かれていたので勝手ながら転載をさせていただきます。

過去に、もう辞めてしまった社員が、その社員に対する指示が、私(藤根)が言ったことなのか、担当役員が言ったことなのか分からなくなり、混乱していたことがあった。
「これは藤根さんの指示なんですか? それとも△△さんの考えなんですか?」
その時、その社員に私は次のように話をした。
「細部についての指示は担当に任していますが、基本方針は協議をして共有化しています」。
本人は全然、納得できない様子だった。
その時、担当マネージャーと何を話したのかは忘れてしまったが、言いたかったことはたぶんメルマガ(下記)のようなことである。

最近、別の会社の若手社員から転職の相談を持ちかけられた。上司がイエスマンであることが耐えられないという内容であった。
大企業の中間管理職であれば、「上から無理難題を言われて俺も大変なんだ、分かってくれ」でも勤まる場合もあるかもしれない。しかし、それで納得できるということは、その組織が完全に下までサラリーマン・マインドに侵食されていることになる。
モチベーションのある人ほど、「あんたの意見はなんなの?」という気持ちになってしまうかもしれない。

昔の会社で一時期上司だった“原辰徳”のような人は、人当たりのよい気さくな人だったが「みんなの気持ちは分かるけど俺も辛いんだ」を連発して信頼を損なっていた。



以下、勝手転載です。

出所:
株式会社フェイスホールディングス
代表取締役社長 小倉 広
〜人と組織の悩むコラム〜

◆ナンバー2にはパイプ役ではなく翻訳家になることを求めよう◆


「リーダーがこう言っていたから皆さんやってください」

ナンバー2がリーダーに代わって伝達する場合この伝え方は最悪です。

この伝達にはナンバー2の意思がない。実行すべき理由をリーダーの命令に置
いているだけのパイプ役です。

私がリーダーであったならナンバー2にこう言うことでしょう。

「言われたことをそのまま伝えるだけならおまえは必要ない。俺が自分で電子
 メールを打って伝えるよ」と。

連結ピンが果たすべき重要な仕事は、上下の間の意思疎通を翻訳すること。パ
イプ役ではなく名翻訳家になることなのです。

翻訳家は2つの翻訳を求められます。

すなわちトップダウンにおける翻訳とボトムアップにおける翻訳です。

トップダウンの翻訳とはリーダーの意向をきちんとメンバーへ翻訳して伝える
こと。その際重要なのは、スルーでそのまま伝えることではなく、1人ひとり
がやる気になるよう言葉を変えること。メンバー1人ひとりの価値観はバラバ
ラです。そんなメンバー1人ひとりの顔を見ながら微妙に言葉を変えていく。
彼らが最もやる気が湧くように1人ひとりに合わせて伝え方をすべて変えてい
く、これがトップダウンにおける翻訳です。

もう1つ必要なのはボトムアップにおける翻訳です。メンバーからの声をトッ
プに伝える場合、おそらくそのほとんどが不平不満であることでしょう。それ
をそのままリーダーへ伝えても、それを解決するのがおまえの役割だ、と言わ
れるだけ。そうではなく不平不満を提案へと翻訳してからリーダーへ伝える。
こうすれば不平不満が解決されるだろう、というアイディアのスパイスを一振
りした上でリーダーへ提案するのです。

高い志を持ち、ビジョンへ向かってぐんぐん皆を引っ張るリーダーに対して、
リーダーとメンバーの格差を埋めメンバーへ翻訳するナンバー2が機能し始め
たら…、いよいよそのチームは前進を力強く加速させることでしょう。



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ウイークリィー総合16位。勝手転載とはTwitterではリツイートですよね。

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IFIS/TIWコンセンサス225  6月18日妥当レンジ 9,420円〜11,510円

ユーロ危機は和らいだように見えるが

スペインの国債入札が無事に終了し、ユーロ安が一服している。瞬間的には1.19を割れたユーロ/ドルは1.24台半ばでの推移となっている。他方で5月の米住宅着工件数が低位に留まったことなどから米国の景気回復への懸念が高まっており、その結果、米国長期金利(10年国債)は3.223%とまだ低位に留まっている。また、リスク資産からの逃避先としての金も最高値の更新を続けており、まだマーケットはリスクに反応しやすい様子見の状態が続くだろう。

中国人民銀行の「人民元相場の弾力性を高める」という19日の発表に関しては、切り上げ幅が3%程度に留まるとか、G20を前にしたポーズといった見方がされている。中国は景気の持続とともに加熱する国内不動産投資に対する舵取りが求められる段階にあり、中国の各種指標発表に今後はマーケットの注目が集まる展開も考えられる。月初(7月1日)にPMI製造業(購買担当者指数)、中旬(15日)の物価指数、鉱工業生産、小売売上高などが発表されている。

政府民主党は、新成長戦略を閣議決定した。法人税減税に具体的に言及している点は評価できるものの、戦略そのものは各省庁の取り組みを断片的に取り込んだという批判が強い。成長に向けた改革への思想が感じられず、マーケットでは実行可能性について懐疑的な捉え方をしており、インパクトは薄い。政治のリーダーシップが発揮されない限り、日本株は未来永劫にわたって海外情勢の狭間で揺れる存在でしかないだろう。

ユーロ安の沈静化を株式市場全般としては好意的に受け止めてはいるが、米景気回復の弱さを表す指標が相次げば、ドル/円での円高が加速するシナリオも考えられるだけに、強気一辺倒になることは禁物であろう。月末月初は、消費者信頼感指数、ISM製造業指数、非農業部門雇用者数、失業率などの発表が相次ぐ。

さて、「IFIS/TIWコンセンサス225」であるが、来期予想ベースEPSは一進一退のもみ合い状態となっている。前週698.53円(+1.34円)と増加したものの、今週は697.89円(−0.64円)と減少した。225銘柄の増加・変化なし・減少の銘柄数は、65社:89社:71社と先週と変わって減少数が増加数を上回った。一方で、今期予想ベースEPSは577.36円→578.56円と2週続けて増加トレンドを継続している。
全般的にマーケットリスクは峠を越えたとは言え、4月5日高値(終値)11,339円を目指すにはファンダメンタルとしての企業業績面のサポートが未だ足りない気がする。
今週の日経平均の妥当レンジは、引き続き来期予想ベースのPER13.5倍から16.5倍を維持する。

なお、個人的都合で恐縮ですが、次回の当コラムはお休みをさせていただきます。



◇日経平均妥当水準(レンジ) 
9,420円〜11,510円(先週9,430円〜11,520円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(6月18日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(6月18日)

今期予想ベースEPS 578.56円(先週577.36円)
来期予想ベースEPS 697.89円(先週698.53円)

今期予想PER  17.28倍(先週16.81倍)
来期予想PER 14.32倍(先週13.89倍)

来期予想PBR 1.10倍(先週1.07倍)
来期予想ROE 7.67% (先週7.70%)

*6月18日 日経平均終値より、PER、PBRを算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる今期および来期は決算発表を基準にしている。)

◇プラス寄与
オークマ(6103) +0.39円
資生堂(4911) +0.37円

◇マイナス寄与
クレディセゾン(8253) −0.60円
東京エレクトロン(8035) −0.52円
日立建機(6503) −0.30円


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無銭飲食歓迎!?

「居酒屋革命」という居酒屋が人気を集めているようだ。
料理2品(計1,000円程度)を頼めば焼酎が無料で飲み放題という“フリー”のビジネスモデルである。
焼酎は原価が安いし、全ての人がそんなに何倍も呑むわけではないだろうし、酔えば料理も2品以上注文することになるだろうから結果的に採算が合うのだろう。

「面白いビジネスモデルだね」と言っていたら寿司屋の常連の埼さん(仮名)に怒られてしまった。

「オレは絶対にそんなところには行かないし、オレの子供にはそんなところには行かせない。」
「タダだから幾らでも飲んでいいというのはそもそもおかしい!そんなものが当たり前のように広がれば人間のモラルが低下する。」「そんなものに慣れてしまった人間には最低の奴しかいない。」
「便益・サービスを受けたらきちんとそれに対する対価を支払うのが人間としての常識である。」
「人に何かをしてもらって、“有難うございました”、と感謝の言葉すら言えない人間を大量に作りだしてどうするんだ。」

埼さんの言うとおりである。ビジネスモデルにただ感心していた自分自身が恥ずかしくなった。余談だが、埼さんは裸一貫の叩き上げで商売を起こして成功した人であるだけに(全部とは言わないが)筋の通らないことは言わない。本当に熱い人である(時には暑苦しいが)。

さて、機関投資家向け営業は限りなく無料モデルである。
アナリストレポートを配布して、興味を持ってもらって、プレゼンに行って中身が良ければ漸くお金を払ってもらえる。
飲食店に例えれば、料理やサービスを提供して十分に満足していただけなければお金がもらえないのに等しい。自分から要求しておいて払わないですむなら払わないで済まそうという風潮もある。まさに、無銭飲食歓迎!モデルである。

日本で業者の横並びや談合が起こりやすいのは、ある意味、日本人のこうした習性を歴史の中で織り込んできた結果なのかもしれない。

一方、アメリカ人は、サービスに対価を支払う。
“Tip”を支払うという習慣には賛否があるかもしれないが、提供されたサービスを価値として認めていることには間違いない。
日本は米国を参考に手数料をはじめとした証券ビジネスの自由化を推進したが、ベースとなる文化・風習が大きく異なることを軽視してしまったのではないかと思う。結果的に日本の証券市場はシュリンクを続けている。
英FSAが導入したようなリサーチとエグゼキューションの分離のような仕組みが日本でも求められるのであろう。


「そんなものに慣れてしまった人間には最低の奴しかいない。」
少なくとも私の古くからの友人・知人は“最低の奴”ではないと思うが・・・・機関投資家に中には・・・・・・・。

ここでは敢えて言及することは止めておこう(少し大人になりました)。



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ウイークリィー総合19位。環境が人間を作るのでしょうね。

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「夢」プレミアム

個人的には宝くじを買ったことは過去に殆ど無い。
金融商品として考えた場合、投資金額の半分の払い戻しもされないものに投資することの非合理性が理解できないからである。

しかし、実際には多くの人が宝くじを買う。TVや街頭での積極的な宣伝の効果も大きいと思うが、当選払戻金が購入額全体の半分以下であることは殆どの人が知っているはずである。宝くじのリスクプレミアムは−50%以上。
それにも関わらず、何故多くの人が宝くじを買うのであろうか?

「当るかもしれない。」「当ったらいいな。」
当らなくても一瞬ドキドキ感を味わえる。
結局は裏切られるとしても数千円(あるいは数万円)の投資で“夢”を見ることが出来る。
エンターテイメントの料金と考えれば、ディズニーランドよりも安いのかもしれない。

株式投資も昔はそうしたエンタテインメントの面もあったのだと思う。
営業マンに騙された。アナリストに騙された。と腹を立てることがあっても上がるかもしれないという夢を得ることが出来た。
そう考えたら1%の手数料(約定金額100万円で1万円)も高くは無いのかもしれない。

金商法に至る金融機関への規制強化から株式市場は夢を語ることに規制が課せられた。
これは日本経済・社会全体が停滞していることと合わせて大きなマイナス要因になっていることは間違いない。

規制強化は当然の流れと言うのであれば宝くじにこそ免責事項説明を大きく書いて欲しいと思う。
「宝くじの当選払戻金合計は、販売金額合計の50%を下回ります。元本を保証するものではありません。購入に当っては購入者ご自身の判断と責任でお願いいたします。」

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IFIS/TIWコンセンサス225  6月11日妥当レンジ 9,400円〜11,500円

コンセンサスEPSが切り返す

先週の当コラムで米国長期金利(10年国債)が低下していることがユーロ安とともに信用リスクを象徴しており、日経平均が年初来安値を更新する可能性も考えられることを申し上げた。
日経平均は、9日(水)に一旦、底割れをしたが、中国の輸出好調やECBのトルシェ総裁の国債買い入れを継続する等の発言によって、投資家のリスク回避行動が和らいでいる。瞬間的には1.19を割れたユーロ/ドルも1.22を回復しているようにユーロの持ち直しから株式市場は大きく反発している。
信用収縮による欧州経済の失速懸念もユーロ安によるユーロ圏の競争力強化が指摘され始めており、FTやDAXが堅調に推移していることからも不安は後退の兆しを示しつつある。

しかし、米国長期金利は3.216%とまだ低い水準に留まっていることや、資金の逃避先の一つであるゴールドが過去最高値の更新を続けていることなど、まだ市場の不安感は大きい。
米国景気も11日に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数で好調を示す数値が示されたものの雇用者数など懸念要素も多い。景気指標として今週は、16日発表の米住宅着工件数に注目が集まるものと思われる。

さて、「IFIS/TIWコンセンサス225」であるが、来期予想ベースEPSは698.53円と前週に比べて1.34円増加した。225銘柄の増加・変らず・減少の銘柄数は、77社:84社
:64社と2週間ぶりに増加が減少を大きく上回った。今期予想ベースEPSも577.36円と2週間ぶりにプラスに転じてきている。現状の悪材料はひとまず織り込みつつあるように思われる。ユーロの戻しや米国長期金利に見られるマーケットリスクの減衰によっては、レンジ内での上方への水準訂正は期待されよう。
今週の日経平均の妥当レンジは、引き続き来期予想ベースのPER13.5倍から16.5倍を維持する。


◇日経平均妥当水準(レンジ) 
9,430円〜11,520円(先週9,400円〜11,500円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(6月11日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(6月11日)

今期予想ベースEPS 577.36円(先週576.13円)
来期予想ベースEPS 698.53円(先週697.19円)

今期予想PER  16.81倍(先週17.19倍)
来期予想PER 13.89倍(先週14.20倍)

来期予想PBR 1.07倍(先週1.11倍)
来期予想ROE 7.70% (先週7.80%)

*6月11日 日経平均終値より、PER、PBRを算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる今期および来期は決算発表を基準にしている。)

◇プラス寄与
ファナック(6954) +0.69円
京セラ(6971) +0.61円

◇マイナス寄与
CSK(9737) −0.53円
ソニー(6758) −0.50円
日立建機(6503) −0.32円
アステラス製薬(4503) −0.30円


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ウイークリィー総合17位。日本代表・・・正直勝てるとは思っていませんでした。

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2008年、2009年のSTARMINE ANALYST AWARDS

Thomson Reutersのグループ会社であるSTARMINEで毎年ANALYST AWARDSとしてSTOCK PICK(銘柄選択)とEARNINGS ESTIMATE(業績予想)のそれぞれに関して優秀な成績であったアナリストを表彰している。
日本市場に関しては毎年7月に日経ヴェリタス誌と共同で発表が行われている。
2010年の発表も来月に控えている。

さて、TIWアナリストの過去の成績はどうだったのか?
実のところロイターの方にご指摘されるまで(英文でのみWeb上で掲載されていることもあって)全く気がついてなく、TIWのアナリストがAWARDSにランクされているのを知ったのは先週のことであった。
また、TIWではレーティング(弊社基準でいうところの「アナリスト・インプレッション」)の公表を開始したのが2009年夏からだったので、過去においてはEARNINGS ESTIMATE(業績予想)だけが対象となる。
さて、過去データが掲載されている2008年、2009年を見てみよう。

2008年は、1人だけである。
Kano, Masahiro :Rank 3 Transportation Industry

2009年は、延べ4人がランクされている。
Kano, Masahiro :Rank 2 Energy&Utilities
Kano, Masahiro :Rank 1 Machinery
Horibe, Yoshitane :Rank 3 Real Estate
Suzuki, Takao :Rank 2 Telecommunication Service

鹿野さんの貢献が大きいが、全20業種に各3人=60人がランキングに表示される中でTIWアナリストが大手証券や外資系の有名アナリストを向こうに回して、4人=6.7%のシェアを占めていることはもっと評価をされても良いのだろう。

さて、今年(2010年)はどうだろうか?


ご参考
STARMINE AWARDS(英文ページ)


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支持率68%

民主党の支持率が68%と回復した。
その評価理由のトップが「小沢一郎前幹事長と距離を置いた」であると言う。

不思議だ。と言うのは、前回の衆議院選挙で民主党を支持した方々は小沢氏を評価していたのではないのだろうか?

また、「次期衆議院選挙後に消費税率引き上げを含む税制の抜本改革を検討していることについて」は賛成が59%も入る。
これも不思議だ。そもそも前回の選挙では消費税を封印し、子供手当てをはじめとしたバラマキ行政に皆が賛成したのではなかったのか?

日本は政治に問題があると一般的には言われるが、その政治を選択しているのは誰なのか?
明らかにメディアに踊らされているだけの主体性のない“国民”に問題があるのだろう。

あるマーケット関係者と、中国の景気に関して話していたときにその方が言った言葉が印象に残る。

「中国は民主主義ではないので大丈夫です」

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ウイークリィー総合12位。今日も不気味なマーケットですね。

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奇兵隊内閣とは何ぞや??

管直人総理は、「勇猛果敢に戦ってもらいたいという期待を込めて、奇兵隊内閣とでも名づけてもらえればありがたい」と語ったそうであるが、正直に言ってピンと来ない。

高杉晋作の奇兵隊とは藩士と藩士以外の武士・農民からの混成軍であり正規軍(撰鋒隊)に対して奇兵隊と名づけられたのは有名な話。

管総理が政治家の家系の出身ではなく、また一般庶民にも政治に参加してもらいたいという気持ちを込めたというのは分からなくもないが、それならば内閣に民間人からの登用があったも良かったのではないかと思う(全部議員だ・・・ポストの割り当てが大変なんですね)。

大政奉還を見ることなく病死した高杉晋作のように管首相も志半ばに倒れるのか、それとも“果敢く”(はかなく)終わってしまうのか・・・・。兎に角、このネーミングセンスには首を傾げてしまう。

ただ、「竜馬伝」にちなんで「海援隊」と言わなかったことにはまだ救いがありそうだ。
(武田鉄也や孫さんが出張って来そうだ)


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日本の西欧輸出比率は12%(東中欧を含めても13%)という議論はミスリードだ。

今朝の寄り前に本日の日経平均は大きく崩れる可能性があるとTwitterに書いたが、どうやら当ってしまったようだ。
Twitter FUJINEYASUAKI

ユーロの下落が続いているが、当然ながらこれに対して日本の欧州向け輸出比率は12%程度と高くないという議論が出てきている。
現在のユーロ安は、EU圏(その周辺も含む)の信用不安により、安全資産と目されている米国債や金に資金の退避が生じていること端的にを表しており、単なる為替レートの問題ではなく世界的な信用構造の崩壊序曲なのかもしれない。
円/ドルレートが比較的しっかりしていることを手放しでは喜べない。

安全資産としての“円買い”が既に消失しているとするならば、次に売られるのは“円”の番かもしれない。円安は輸出企業の業績の回復の面ではプラスだとしてもスタグフレーションの懸念から東京マーケットは大きく売られることも考えられる。
内需関連を薦めるストラテジストもいらっしゃるが、物色にはご用心を。


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証券アナリストによる東京ぶらりグルメ案内 第22回 「水蓮月」 (新丸ビル)

永らくぶらりグルメをご無沙汰しておりました。
最近は、低価格・コストパフォーマンスに傾倒してしまっているせいか中々このコーナーで取り上げるお店に出会わないのですが、この場所で!この内容で!この値段!!という驚異的な安さを体験したのでお伝えしたいと思います。

場所は丸の内。それも新丸ビルの地下1階という好立地です。
「中華菜館 水蓮月」(ロータスムーン、と読むようです)
ぐるなびホームページ


メニューを転載した方が早いので以下をご覧下さい。

3000円飲み放題コース!!

名物の蒸ヒナ鶏のネギ醤油とモチッとした鉄板太餃子を中心に、お酒も心行くまで楽しめるコースです。1時間半という時間制限がございますが、料理を最初の30分でまとめてお出しいたしますので、物足りなさは感じさせません!どうぞ、お楽しみください。
?ロータス風海鮮サラダ
?鉄板太餃子
?名物蒸ヒナ鶏のネギ醤油
?マーボー豆腐
?玉子チャーハン
?上海焼きそば

がっつり6品目に飲み放題(ビール、紹興酒、各種カクテル(ワインはなし))がパックされて90分3,000円ポッキリです。
場所柄、若い学生さんなどが来ないこともあり、お店はそれほど込み合ってはおらず、十分に堪能できます。
ビールを飲んだ後に、紹興酒を頼んだら最初は片口で運ばれてきたのですが、途中からピッチャーになりました。紹興酒でピッチャーは初体験というかお店の人も良く分かってますね。

飲み放題コース以外も「料理長おススメコース!」、「ふかひれ姿煮コース」(いずれも3,000円)があり、女性客も多いようです。

もちろん、お味の方も悪くはありません。
王将よりも確実に安く飲めます。しかも新丸ビルで!
(間違いなく穴場です・・・・地下1階の一番奥なので知らないとなかなか行けません)


東京ぶらりグルメシリーズは、証券アナリストが有望銘柄を発掘するように美味しいお店を発掘する、というコンセプトでお届けしております。基本コンセプトとしては、“1人でもぶらりと入れること”、“人通りの多いメインストリートから外れていること”を選択基準に置いております。
雑誌やグルメサイトで見つけたのではなく、足で歩いて本当に“ぶらり”入ったお店です。


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Twitter FUJINEYASUAKI

そう言えば、twitterが見れないという声を頂いておりました。
途中で名前を変えたせいかもしれません(前回掲載したアドレスではエラーになってしまうようです)。

もし、宜しかったらフォローをお願いいたします。


ツイッター(FUJINEYASUAKI)
http://twitter.com/FUJINEYASUAKI

IFIS/TIWコンセンサス225  6月4日妥当レンジ 9,400円〜11,500円

米長期金利は再び過去1年間の安値水準へ

ユーロ安が止まらない。対ドルで1.191と2006年以来の水準にまで低下している。これは欧州の銀行の信用不安を映してリスクが高まっていることによるもので、米長期金利(10年国債利回り)は4日現在で3.195%にまで低下した(前日は3.379%)。これは、3.158%と過去1年間の安値をつけた5月25日に次ぐ水準であり、市場の危機感が伺える。

ご存知の方もいらっしゃると思うが、米国長期金利と日経平均は驚くくらい相関性が高く、連動している。直近3ヵ月の米国債の高値は4月5日の3.994%。同日の日経平均も11,339円と高値をつけている。また、安値は5月25日の3.158%。同日の日経平均も9,459円と安値をつけている。

連動性の高い理由としては、1)米国債は資金の逃避先としてマーケット・リスクに反応しやすいこと、2)米国の金利上昇は米国の景気回復を示すものであり、輸出拡大を通じて日本企業の業績にプラスの影響を与えること、3)また米金利上昇は日米金利差の拡大を通じて円安に為替が振れること、が考えられる。

米国債への資金の退避が続くようであれば、米長期金利は5月25日安値を下回ることも考えられる。市場のリスクが再び高まる中では、日経平均が年初来安値(9,459円)を割り込むこともかなり意識しておかなければならないだろう。

さて、「IFIS/TIWコンセンサス225」であるが、来期予想ベースEPSは697.19円と前週に比べて1.36円増加した。銘柄によってコンセンサスEPS全体への影響度合いが異なることからプラスとなっているが、前週より予想EPSが増加した銘柄数は73社に対し、減少銘柄数は78社(74社は変化なし)と先週に引き続き減少した企業が増加を上回っている。また、今期ベースEPSはごく僅かだが3週連続減少している。
ユーロの急落を反映させる形で、業績予想への折込みが今後も続きそうである。その場合は、妥当レンジの引き下げを再検討する必要が生じてくる。

今週の日経平均の妥当レンジは、来期予想ベースのPER13.5倍から16.5倍を維持する。


◇日経平均妥当水準(レンジ) 
9,400円〜11,500円(先週9,400円〜11,500円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(6月4日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(6月4日)

今期予想ベースEPS 576.13円(先週576.19円)
来期予想ベースEPS 697.19円(先週695.83円)

今期予想PER  17.19倍(先週16.94倍)
来期予想PER 14.20倍(先週14.03倍)

来期予想PBR 1.11倍(先週1.09倍)
来期予想ROE 7.80% (先週7.76%)

*6月4日 日経平均終値より、PER、PBRを算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる来期は決算発表を基準にしている。)

◇プラス寄与
アルプス電気(6770) +0.78円
武田薬品(4502) +0.77円
京セラ(6971) +0.51円
ソフトバンク(9984) +0.46円

◇マイナス寄与
KDDI(9433) −0.80円
ソニー(6758) −0.45円
オリンパス(7733) −0.26円

(当ブログは、藤根靖晃の個人的な意見を著したものであり、株式会社ティー・アイ・ダヴリュの公式見解を表すものではありません。書かれた内容についての完全性、適時性を保証するものではありません。また、投資に当たっては、自己の判断と責任で行うようにお願い申し上げます。直接的間接的の如何を問わず、投資に関わる一切の結果について責任を負うものではありません。)

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ウイークリィー総合9位。トップテン入り!(何故?)

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共生と活性化

組織を活性化し続けるには、成長が止まった社員を主力から外して、成長可能性の高い社員に置き換えてゆく必要がある。
過去に大企業が収益性の低い子会社・関連会社を多く抱えていたのは、組織の活性化と“共生”を両立させる方法であった。

これは官僚組織でも同じことである。
前回の“仕分け”でも公益法人の天下りが問題になっていた。
2000万円という給料が高すぎるというのは感覚的に分かるが、それでは幾らであれば妥当なのだろうか?
一方的に天下りを否定するのでは無く、妥当な給与水準を示すことが必要だったのではないだろうか?

能力主義を推し進めると、一部の有能な人と、普通の人の間に大きな格差が生じる。90年代後半から日本企業は業績悪化と株主主権の高まりから不採算部門の切捨てを行ってきた。その結果が、中産階級の減少と格差の拡大であった。

不採算あるいは採算の低いビジネスを切り捨てることは、公共的必要性を持つビジネスも切り捨てられる。米国ではNGOに代表されるボランティア組織が広がることによって受け皿が作られているが、こうした組織の広がりの乏しい日本では政府の仕事になってしまう。

結果的に税金が投入され、財政を膨らませる。社会全体としてはどちらが望ましいのだろうか?

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ウイークリィー総合19位。今日はこれから雨になるようですね。

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NEX-5を買いました。

先々週に予約していた本日発売のソニーのデジタル一眼αNEX-5を買いました。
今、まだ電池を充電中ですが、2.8/16装着時は本当に小さいですね。
ソニーNEWα特設ページ

デジタル一眼を買ったのは初めてですし、デジカメを買ったのも何年ぶりかです。
3年ぶりくらいでしょうか・・・水中撮影できる機種を買ったのですが誰かに貸したまま帰ってきていません(行方不明)。
96〜99年頃は画素数のアップに合わせるように毎年買っていました。

デジタル一眼が発売されてから10年以上ずっと興味を持っていたのですが、デジタル機器は進化のスピードが速いことと、一眼は日ごろ持ち歩くには重くて大きいのでなかなか踏み切れない状態が続いていました。

昨年、オリンパスのPENが発売されたときには思わず買いそうになったのですが、そのうち他社から出てくることを考えて思いとどまりました。

NEX-5は先々週に会社で使う外付けHDをビッグカメラに買いに行った際に、(ビッグカメラに行ったときはいつもカメラコーナーを徘徊するのですが)見つけました。まだ、実機の展示も無く、ビデオだけが流れていたのですが、思わずその場で予約をしました。男の直感です(馬鹿じゃない?と言われましたが、次の週にソニービルまで実機を確認に行きました)。

PENやNEXのようなミラーレス機は、マウントの設計から専用のものを開発する必要があります。いずれ、キャノン、ニコンといった2大メーカーが参入してくると思いますが、ソニーのNEXは、他社がこれを上回る性能で追従するにはかなりハードルが高いと思われます。
今後、一眼ユーザーの2台目需要やコンパクトのユーザー層を取り込む形でミラーレス機はかなり広がってくると思いますが、既存のデジタル一眼の市場シェアの高い2大メーカーは既存市場とのカニバリも考えられるだけに悩ましい面もあるかもしれないですね。


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霧の中のゴルフ

先週、箱根にゴルフに行ったのだが、雨には降られなかったものの最初から最後まで霧の中であった。
濃霧の中のゴルフというのは初めてだった。経験としては面白いが、またやりたいとは思わない。

兎に角、30メートル先が見えない。真っ白な中にボールを打つ。
曲げちゃいけないとだけ思って打つからミート中心に軽くスイングするだけ、当然、距離は出ない(距離が出たのかどうかも分からないのだが)。

グリーンがどこにあるかも分からない。
距離だけを頼りに打つのだが、まずグリーンに乗ることは無い。

グリーンが水を吸って重くなっているのでパットで苦しむことは余り無かったが、そうでなければ相当叩いていたに違いない。(こんな環境でも80台前半で回る人は相当上手いのだろう)。

寿司屋の常連客でゴルフ関係の仕事をしている人に話したら、そんな状況でプレーをさせるゴルフ場はつぶさなければならない、と憤慨していた「事故が起こったら一体誰が責任を取るんだ」ということだ。

ゴルフ場まで来たけど棄権する人が多いだけに空いており、前後のプレーヤーとはひとホール以上の距離があるのだが、トランシーバーで打つ前に確認を取りながら進行しなければならない。

詰まっていたら怖いのもあるが、それ以上に確認作業が面倒で仕方が無いだろう。
「7番ホールですが、ティーショットを打っても大丈夫でしょうか?」、「7番グリーン空きました」、「了解しました」・・・・。


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美味しい焼肉の食べ方

口蹄疫の影響かスーパーで牛肉が売れ残っている。
先日、賞味期限切れ間際の高級焼肉用の国産牛肉が4割引で売られていたので買ってきた。

昔はフライパンで肉を焼いていたこともあったが、最近はグリル(魚焼き用)で焼くことにしている。
キッチンのレンジ台の前に椅子を置き、肉を1枚1枚丁寧に焼く(焼き加減が重要)。
焼きたての肉を塩とレモンでほおばる。
やはり、高級肉は、肉本来の旨みを味わうには焼肉のタレにつけるよりも塩で食べるのが一番上手い(焼き鳥も同じ)。
普通に買えば2000円(6切れ)する肉だけに下手な焼肉屋に行くよりも断然美味い。

そこで思ったことだけど、マンションのモデルルームなどでカウンタータイプのキッチンは良く見かけるがグリルは大体キッチンの奥にあり、カウンターには無い。カウンターにレンジ・グリルを設置した構造にすれば、焼肉だけでもなくそのまま鍋も出来るはずだ。
一度、提案したいですね。

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IFIS/TIWコンセンサス225  5月28日妥当レンジ 9,400円〜11,500円

財政赤字は国内空洞化を加速する

円高が一服していることから東京市場の買戻しが続いている。
しかし、抜本的な構造改革が行われない限り、製造業の海外シフトから失業率の高止まりが続き、内需の縮小という悪循環が継続しそうなだけに積極的な“買い手”の投資家が不在の状態が続きそうだ。

31日の日経新聞5面に「生産35兆円海外流出 08年度雇用96万人下押し」という記事があったが、国内産業の空洞化が進みつつある。現在の完全失業者数が356万人であるだけに、そのインパクトは驚異的である。09年は08年よりも円高が進んでおり、失業率の上昇がまだまだ続きそうである。

企業の海外移転に歯止めをかけるには、法人税率引き下げをはじめとした税制改革と、労働者の権利が保護されすぎている労働法制の改革が求められることは言うまでもない。加えて、プライマリーバランスの均衡を目指した政府の財政再建が重要である。日本は政治、経済ともに構造的に脆弱であるにもかかわらず、それでも円高が進むのは何故だろうか?
それは預貯金を通じて日本国債購入というホームマーケット・バイアスが強いことによる。戸別補償、子供手当て、などバラマキ型財政は国債の増発を通じて財政赤字を拡大させるだけではなく、円の高止まりを誘発する間接要因となっている。輸出など経常黒字額が外債投資などを通じて海外に還流されていないのだ。財政の歯止めをかけないと黒字が無くなるまで空洞化が続くことになる。国債に投資するだけの銀行への預金を止め、郵貯を解約することが国民に出来る唯一の抵抗手段かもしれない。
政治(選挙)の季節が近づいてきたが、本当に必要な改革を進めてくれる(可能性の高い)政治家への投票を切にお願いしたい。

さて、「IFIS/TIWコンセンサス225」であるが、来期予想ベースEPSは695.83円と前週に比べて2.41円減少した(今期ベースEPSはごく僅かだが2週連続減少)。コンセンサスデータには、トラッキング上の誤差が生じることもあるだけに1週だけでは何とも言えないが、前週より予想EPSが増加した銘柄75社に対して減少銘柄数は80社(70社は変化なし)と上回っている。明らかにアナリストのスタンスが慎重になっていることが伺える。
来期予想ベースのEPSの低下は、基準値の低下と同時に成長率の引き下げを通じてバリュエーションを押し下げると先週の当コラムで申し上げた。妥当レンジを今週も引き下げ、来期予想ベースのPER13.5倍から16.5倍とする。

なお、昨年(2009年)のトレンドを見ると、本決算後の来期予想ベースEPSは2ヵ月ほど無風状態とも言えるくらい殆ど変動無く推移した。
(2009年5月29日476.83円→2009年7月24日479.47円)
7月末以降は、間断なく本年4月まで予想EPSの増加トレンドが継続した。

本年も第1四半期発表までは予想EPSには大きな変化は無く動くものと思われる。
ひとまずのユーロ安による企業業績への影響はマーケットに織り込まれたものと考えられるが、日経平均1万円を挟んだレンジ内の膠着した展開が続きそうだ。引き続き為替、NY市場を中心とした海外マーケットの動きには注意が必要である。

◇日経平均妥当水準(レンジ) 
9,400円〜11,500円(先週9,500円〜11,500円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(5月28日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(5月28日)

今期予想ベースEPS 576.19円(先週577.20円)
来期予想ベースEPS 695.83円(先週698.24円)

今期予想PER  16.94倍(先週16.95倍)
来期予想PER 14.03倍(先週14.01倍)

来期予想PBR 1.09倍(先週1.09倍)
来期予想ROE 7.76% (先週7.77%)

*5月28日 日経平均終値より、PER、PBRを算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる来期は決算発表を基準にしており、今年度もタイミングによっては含まれる。)

◇プラス寄与
ファナック(6954) +0.83円
TDK(6762) +0.39円

◇マイナス寄与
CSK(9737) −1.53円
ソニー(6758) −0.33円
三菱商事(8058) −0.32円
日清紡HD(3105) −0.31円
日立建機(6305) −0.30円


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平穏

昨日のNY市場の上昇と、為替の91円台回復を受けて、本日の東京市場は終始平穏無事な展開であった。現時点で欧州マーケットもしっかりしており、安心感を徐々に取り戻しつつある。

昨日は取引所関係者が非公式に集まる懇親会に参加をさせて頂いた。
組織の枠にとらわれずに、日本市場を良くしようと考えている方々が沢山集まった会合だけに、自分自身の未熟さと再認識する一方で、“日本も未だ捨てたものではない!”という勇気を頂戴した(有難うございました)。

こうした環境下で守りに回るとどうしても人に会う機会が減ってしまうのだが、来週あたりからまた積極的に動いてみたい。

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オーバーシュートは何時まで続くか?

“不の連鎖”が止まらない。

昨日のNYの下げが、本日の東京市場(アジア地域も含めて)へ。そして、欧州市場でも下落が止まらない。

しかしながら、ユーロについてはまだ下落余地が残るのかもしれないが、円ドル・レートは日本の国際競争力や財政赤字を考えれば80円台は行き過ぎた水準に入ってきている。
米国長期金利も3.2%とリーマンショックの瞬間風速を除けば、既に十分に低水準に入ってきている。金は安全資産への逃避という面で今後も上昇局面は予想されるが、既に一服感も出てきている。

リーマンショックが証券化ビジネスによる不動産バブルに対する調整とするならば、今回の下落は一体なんだったのだろうか。
ユーロ体制への過剰な期待感であったとするならば、ユーロの下落はある程度自然の成り行きなのかもしれない。そう考えれば、今回の調整局面は(本質的解決にはユーロ諸国の経済統一をもっと推し進める意外には無いのだが)拍子抜けするように早く終結に向かうのかもしれない。

しかし、信頼感の落ちたユーロは当分は戻らないだろうし、欧州向け輸出採算の悪化は避けられないだろう。その結果、中国バブルもまた弾ける懸念が残る(それだけに現時点の局面での元切り上げについては慎重な対応が求められるのだろう)。

いずれにしても海外情勢に常に振り回されるのは、日本の産業の空洞化が進んでしまったことにあるのだろう。国内の資金が豊富にあるうちは良いが、今後は高齢者の取り崩しで減少してゆくことは間違いない。2020年にも経常赤字に陥る可能性があることを考えるならば、場当たり的な政策を捨て、(日本企業だけでなく、海外企業にも)日本に投資を促進するような税制改革、規制の見直し、人的資産の構築(=教育改革)が求められる。




余談ですが・・・・・高校無料化を進めるよりも、(そんなお金があれば)選抜試験をしてMBAに年間1000人送り込むほうがよっぽど効果的ではないでしょうか?
無料化の範囲に朝鮮学校を含めるかどうかなんて議論はナンセンスですね。個人的には中卒採用をする社会的な仕組みを増やして若年労働者を増やすべきではないかと思います。

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そうはイカのキング

知人の知人が書いた本。
出版社を回って採用されたそうだ(したがって、自費出版ではない)。
外資系金融機関に勤めている方らしい。

個人的な体験と日常風景をシニカルな笑いを誘う語り口で書かれており、かなり笑える。
夜中にひとりの時間に読むことをお奨めする。

「そうはイカのキング」麦野美香著(文芸社)

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IFIS/TIWコンセンサス225  5月21日妥当レンジ 9,500円〜12,000円

コンセンサスEPSの停滞続く

これまで、今期(2010年度)、来期(2011年度)の企業業績の回復とEPS水準から株価上昇に対してポジティブな観測を述べてきたが、コンセンサスEPSに関しては急速にブレーキがかかってきた。
5月21日時点の「IFIS/TIWコンセンサス225」において、今期ベースは577.20円(前週比−1.25円)、来期ベースは698.24円(同+0.5円)と大きく停滞している。個人的には5月中に700円台前半に乗せてくることを期待していたのであるが、当面はこの水準での小動きにとどまるものと考えられる。

先週、妥当レンジの算出方法を従来方法である今期ベースPER18倍〜21倍に戻した。これは、現在の時期が(特に先週は)決算期変更に伴うアナリストの修正作業の過渡期にあり方向性を見守りたいという気持ちが強く働いたことからであった。しかし、結果的にはコンセンサスEPSの伸び悩みからバリュエーションの低下が起こっている。

先週も書いたが、来期ベースのEPS成長率は、来期予想EPSの伸び悩みと今期予想EPSが従前の予想以上に拡大したことによって、大きく低下した。対象決算期の変更前は成長率88%であったものが、変更後は21%にとどまっている。成長率の低下によって、一定のリスクプレミアムを確保できるPER水準が低下した。
また、欧州危機に端を発するリスクプレミアムの高止まりも影響している。

これより再度妥当株価レンジの算出方法を変更する。
(先週のコラムで若干触れたものの結果的には躊躇して採用しなかった方法だが)平常時のリスクプレミアム水準(5.5〜7.2%)を実現するPER水準=来期予想ベースでPER13.6倍〜17.2倍を今回より採用する。
これに対応する日経平均のレンジは、9,500円〜12,000円である。

現在の為替水準が継続する様相であれば、第1四半期決算において企業側の業績予想の下方修正が行われる可能性が高い。GW明けに出されたアナリスト予想においては一定水準のユーロ安を織り込んでいるものと推察されるが、決して十分ではないだろう。

第1四半期決算を視野に置いたアナリストレポートが出てくるのは6月中旬以降であるがここでの動きには注意を払いたい。
その際に頭に置いておきたいのは次の点である。
予想EPSの増加は、ベースとなる絶対水準利益の増加に加えて、(理論上の成長率の増加から)バリュエーションの切り上げ(=上昇)も同時に起こるということ。
また、逆に予想EPSの減少は、絶対水準利益の減少とバリュエーションの低下が起こることになる。
神経質な展開がまた暫く続きそうだが、変更後の妥当レンジでも下限に近い水準だけにここからの投売りやショートポジションには賛成できない。

◇日経平均妥当水準(レンジ) 
9,500円〜12,000円(先週10,412円〜12,147円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(5月21日)今期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(5月21日)

今期予想ベースEPS 577.20円(先週578.45円)
来期予想ベースEPS 698.24円(先週697.74円)

今期予想PER  16.95倍(先週18.09倍)
来期予想PER 14.01倍(先週14.99倍)

来期予想PBR 1.09倍(先週1.22倍)
来期予想ROE 7.77% (先週8.13%)

*5月21日 日経平均終値より、PER、PBRを算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる来期は決算発表を基準にしており、今年度もタイミングによっては含まれる。)

◇プラス寄与
武田薬品(4502) +0.51円
トヨタ自動車(7203) +0.44円
ファナック(6954) +0.40円
太陽誘電(6976) +0.35円
東京エレクトロン(8035) +0.32円
ソフトバンク(9984) +0.31円
日東紡(3110) +0.30円

◇マイナス寄与
クレディセゾン(8253) −1.32円
トレンドマイクロ(4704) −0.67円
NSKJホールディングズ(8630) −0.54円
コムシスHD(1721) −0.53円
オリンパス(7733) −0.50円
コナミ(9766) −0.33円
塩野義製薬(4507) −0.30円

(今週は全体的に小動きではあるが、EPSがプラス方向だけでなく、マイナス方向に動く銘柄も多く見られた。上記企業のうち荏原、JT以外は対象決算期の変更を伴う変化であ。)


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純減

欧州の構造的問題が株式、債券、商品、為替、そして自体経済へと大きな動揺を引き起こしている。
4月の段階では、ギリシャなど財政赤字が大きな南欧諸国の経済政策(財政削減)とドイツを中心としたユーロ加盟国の支援との綱引きと見られていた問題が、ユーロ体制そのもの構造的欠陥との指摘に変り、急激なユーロ安を引き起こしている。マーケットで財政赤字の大きな国の国債が売られることによって、財政規律を相互監視する仕組みが言及され、それが緊縮財政からユーロ圏の景気が後退する可能性が指摘を生み、過剰な反応が増幅されていった結果である。

急激なユーロ安は、欧州への輸出比率の高い米国、中国等への経済成長の鈍化を連想させ、さらには景気後退による資源の需給緩和観測から資源国通貨やコモディティ全般までが売られることとなった。

日本株もまた、円高、中国の景気減速、世界的株安によるバリュエーションの引き下げ等から下落が続いている。

負の連鎖はどこで止まるのだろうか?

リーマンショック時には、NY市場が下落すれば土日の間に、FRBが資金供給や資産買取等を表明し、その結果、月曜の東京市場で買戻しが入るという展開が度々見られた。
今回の欧州ショックでは、週末の海外市場が下落すればその流れが、月曜日の東京市場に引き継がれ、負の連鎖が続いている。

ユーロの下落は、ドイツなど工業国の競争力向上を齎し、その恩恵を周辺国が受けるという形でユーロ圏の経済回復が現実視できる状態まで続くのかも知れない。
その結果、一番とばっちりを受けるのは、円高となる日本かもしれない。


2008年3月からTIWでは毎週メールマガジンを発行している。
リーマンショックの時でさえ純減にはならなかったのだが、21日(金曜日)に初めて前週比純減となった。
投資家のマインドは相当冷え込んでいるのですね。

余談ですが、近所のビールバーの店主と昨日話をしたら5月は前年比30%以上売上げがダウンしているそうです。投資マインドだけでなく、消費マインドも冷え込んだ状態が続いていますね。

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更新頻度が落ちてすいません

最近、Twitterをはじめたせいもあってブログの更新頻度が落ちてしまっている。


Twitterはあまり深く考えなくても(もともと特に熟考しているわけではないが)なんとなく瞬間的に思ったことや気分を書けばよいのでそれに慣れてしまうとブログを書くのが重くなってしまうことも理由として挙げられるだろう。


たぶん、思考方法が全く異なるのだろう。

アナリストレポートを書くことと、マーケットニュースを書くこととは、株式についての文章を書くことと言う点では同じであるが、大きな違いがある。

アナリストレポートを書くには当該企業・業界についての知識や考察が必要であるから良いレポートを書くためのハードルは高い。

しかしながら、マーケットニュースを書くのが簡単なのかというと、アナリストレポートを書いている人にとっては、タイムリーにポイントを的確に効率よく行うというのは難しい。

両方を同時に上手くこなせる人は少ないだろう。

つまり、ブログとtwitterを両立するのは簡単なようで結構難しいということである。


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IFIS/TIWコンセンサス225 5月14日 妥当レンジ 10,412円〜12,147円

来期予想ベースのコンセンサスEPSが伸び悩む

金価格が市場最高値を更新している状況が現在の市場を端的に物語っている。従来、金はドルのヘッジとして、ドル下落=金上昇という構造にあった。したがって、ユーロ高と金上昇が連動するという状況がリーマンショック後も続いていた。
今回のギリシャ問題では、ユーロを売った資金が一部は米国債に還流したものの、実物資産である金にも流れ込んでいる。通貨そのものの信任が全般的に薄れており、ドルと円の上昇は(特に円は)消去法の選択と言える。
そうした面を考えるならば、財政赤字に加えて、2010年代半ばには経常赤字に陥る可能性も指摘されはじめた日本円が独歩高を演じる可能性は薄いと思われるが、ユーロの動揺が収まらない限り、消去法の選択が継続される。その象徴である金価格に注視している。

先週110社以上が決算発表を終え、殆どの企業が新年度入りした。
5月14日現在のIFIS/TIWコンセンサス225は、今期予想ベースEPSは578.45円、来期予想ベースEPSは697.74円となった。今期予想ベースが、先週比+132円と大きく増加したのに対して、来期予想ベースは+51円とかなり伸び悩んでいる。今週もアナリスト予想のリバイスが行われることを考えればまだ多少の上乗せは期待できるものの、来期の増益率は20%そこそこと従前予想の下限に近い水準に留まりそうである。
来期予想ベースEPSの増加トレンドは、GW前の決算では高い変化率が見られたものの、GW明けは一転して伸び悩んだ。控えめな予想が増えた印象がある。中期的なユーロ安/円高を予想業績に早くも織り込み始めたものと推察する。

さて、2週間前に妥当レンジの設定方法について暫定的に変更を行ったが、今回、あらためて見直しを行う。見直しを行う理由は次の通り。

1)今期予想ベースEPSの拡大と、来期予想ベースEPSの伸び悩みから来期の増益率=成長率の鈍化が見られ、結果的に前回設定した平常時のリスクプレミアム水準(5.5〜7.2%)を実現するPER水準が理論上低下したこと(来期予想ベースでのPER水準は13.6倍〜17.2倍にまで低下する)。

2)為替変動や欧州景気など中期的な不透明感が増していることから投資家の視線が短期的に向かうと考えられ来期予想ベースに向かうタイミングが先延ばしになる可能性が強まった。

これより、今期予想ベース(4月時点の来期ベース)に対して、以前に用いていたPER18倍〜21倍のレンジである10,412円〜12,147円を暫くは適用することとする。
前回と比較すれば数値面ではかなり慎重になったことは否めない。しかしながら、現在の日経平均の水準には割安感が強いという見解は変らない。来期ベースでの予想ROEも8%台に乗せてきている。
この原稿を書いている17日21時現在の欧州市場はしっかりしている。海外市場次第という側面は変らないが、強気のスタンスを継続する。

◇日経平均妥当水準(レンジ) 
10,412円〜12,147円(先週10,500円〜12,950円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(5月14日)今期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(5月14日)

今期予想ベースEPS 578.45円(先週446.41円)
来期予想ベースEPS 697.74円(先週646.85円)

今期予想PER  18.09倍(先週23.12倍)
来期予想PER 14.99倍(先週15.95倍)

来期予想PBR 1.22倍(先週1.26倍)
来期予想ROE 8.13% (先週7.92%)

*5月14日日経平均終値より、PER、PBRを算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる来期は決算発表を基準にしており、今年度もタイミングによっては含まれる。)

◇プラス寄与
東京エレクトロン(8035) +4.29円
トヨタ自動車(7203) +3.27円
ソニー(6758) +3.07円
CSK(9737) +2.34円
ニコン(7731) +2.26円
ダイキン(6367) +2.15円
三菱商事(8058) +1.53円
NTTデータ(9613) +1.50円
日本碍子(5333) +1.40円
セコム(9735) +1.19円
千代田化工(6366) +1.19円
塩野義製薬(4507) +1.13円
テルモ(4543) +1.02円

◇マイナス寄与
エーザイ(4523) −1.48円
武田薬品(4502) −1.37円
荏原製作所(6361) −0.95円
JT(2914) −0.74円


(上記企業のうち荏原、JT以外は対象決算期の変更を伴う変化である。全般的に化学・繊維など素材関係はプラスマイナスのインパクトが小さい傾向が見られた。)


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IFIS/TIWコンセンサス225 5月7日 妥当レンジ 10,500円〜12,950円

まだ対象決算期の変更は半分。コンセンサスEPSの増加は続く。

4日前のこのコラムで日経平均の下限は10,500円と書いた矢先にあっさりと割り込んだ。
ギリシャのソブリンリスク問題は、ユーロ16カ国政府から4400億ユーロ、EUの予算から600億ユーロ、これにIMFからの支援を加えて7500億ユーロという巨額な支援で決着する模様である。これで一旦は鎮火に向かうものと予想されるが、今回の問題で通貨だけを統合して経済・財務政策は各国が行うというユーロ体制の根本的矛盾が顕在化し、今後もポルトガルやスペインなど火種を残すこととなる。
いずれはユーロ体制の再構築が浮上するとともに、IMFを通じて米国、日本などの協力も求められることも考えられる。今後も頭の片隅に置いて意識をしておく必要がある。

ただし、ファンダメンタルな企業業績から見れば、(米国やアジアも含めて)株式の割安感は強まっており、投資家のリスク回避姿勢が継続される中でも下値を切り上げる展開が期待される。

さて、先週に対象決算期が変更された企業は15社であり、これで12月〜2月決算を含めて225銘柄の約半数が新年度となった。
来期予想ベースのIFIS/TIWコンセンサス225は、先週の635.46円から646.85円となった。対象決算期変更が15社ということもあり、小幅な変化にとどまっているが、今週に残りの半分の大部分の企業が決算期発表を行うことから来週はドラスティックな変化が予想される。

日経平均の妥当レンジは先週同様に来期予想EPSを暫定的に700円と置き、予想PER15倍〜18.5倍である10,500円〜12,950円を継続する。現在の株価水準は下限あるいはそれを下回る水準にあり、引き続き強気で臨みたい。


◇日経平均妥当水準(レンジ) 
10,500円〜12,950円(先週10,500円〜12,950円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(5月7日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(5月7日)

今期予想ベースEPS 446.41円(先週411.57円)
来期予想ベースEPS 646.85円(先週635.46円)

今期予想PER  23.12倍(先週26.87倍)
来期予想PER 15.95倍(先週17.40倍)

来期予想PBR 1.26倍(先週1.36倍)
来期予想ROE 7.92% (先週7.79%)

*5月7日日経平均終値より、PER、PBRを算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる来期は決算発表を基準にしており、今年度もタイミングによっては含まれる。)

◇プラス寄与
TDK(6762) +2.03円
パナソニック(6752) +1.60円
三井物産(8031) +1.16円
ジェイテクト(6473) +1.12円
荏原(6361) +0.86円
京セラ(6971) +0.82円
伊藤忠(8001) +0.70円
昭和シェル(5002) +0.70円

◇マイナス寄与
オークマ(6103) −0.62円
住友商事(8053) −0.34円
ファーストリテ(9983) −0.26円
資生堂(4911) −0.22円
アサヒビール(2502) −0.20円

(上記企業のうち対象決算期の変更を伴うものは、荏原、ジェイテクト、パナソニック、富士重工、伊藤忠、住友商事。)


(当ブログは、藤根靖晃の個人的な意見を著したものであり、株式会社ティー・アイ・ダヴリュの公式見解を表すものではありません。書かれた内容についての完全性、適時性を保証するものではありません。また、投資に当たっては、自己の判断と責任で行うようにお願い申し上げます。直接的間接的の如何を問わず、投資に関わる一切の結果について責任を負うものではありません。)

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東京市場の日々の動きを見て思うこと

ここのところの東京の株式市場の動きを見ていて、相場の上げ下げ以上に不安を感じることがある。
日中の株価の波形である。

前日のシカゴの先物で寄り付き、為替が動くときを除けば、その後は殆ど大きな変動なく一日が終わる。だらだらと動きが小さいのだ。

海外市場の動きで寄り付きの水準が決定し、あとは為替レートだけ。
日中の株価の動きは殆ど為替レートの動きで説明がついてしまうようだ。

香港などアジア市場が積極的に動いている場合は、前場の途中から影響を受けるが、アジア市場が停滞している昨今は、その影響も少ない。

FTやNYは一日の中でも変動幅が大きい。

この違いは一体なんだろう?

欧米市場はプログラムトレードの影響が強く出ているのだろうか?
日本国内の買い手が壊滅的に居なくなってしまったのだろうか?

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ウイークリィー総合24位。週明けは明るい相場展開が見られますように。

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ツイッター

年初に試しに登録だけをしてみたのだが、その後全く放っていた。
個人的には従来からある掲示板にフォロワー機能がついたものという理解をしていた。

ツイッターなんて暇な人だけがやるメディアだと思っていたが、予想以上に流行っているようだ。
ツイッターの影響なのかどうかはわからないが、4月頃から弊社メルマガが全然増えなくなってきた。
これは弊社だけでなく、メールマガジン全般に言えるらしく、他の事業者に聞いてみても増えていないという声が多い。実際、スパムメールが増えたこともあり、メルマガ自体を私自身もあまり読まなくなって来た。

さて、放置していたツイッターを少しはトライしてみようと思う。まだ、フォローが誰も居ないので皆様宜しくお願いいたします。

twitter藤根ページ


IFIS/TIWコンセンサス225 4月30日 妥当レンジ 10,500円〜12,950円

日経平均の下限は10,500円

予想以上にギリシャ問題の波紋がユーロを揺さぶっている。連休入りした直後は堅調なマーケット展開であったが、ギリシャ問題は今回の救済では本質的な解決にはならず、ECB体制の将来の崩壊を示唆する発言が続くなど、市場の不安心理に強い影響を与えている。

さて、4月30日現在で225を構成する3月決算企業のうち65社が決算発表を行い、対象決算期が変更された。これに12月〜1月決算を加えると約90社が新年度入りしたことになる。
これに伴い、来期予想ベースのIFIS/TIWコンセンサス225も577.71円から635.46円へと急激な増加となった。5月中旬までの決算発表とそれに伴うアナリストの予想変更から向こう3週間程度は大きな変動が続くことが見込まれる。

妥当レンジの計算において、今回は2つのポイントを考慮する必要がある。
一つはバリュエーションの考え方である。
従来は来期予想ベースのPER18倍〜21倍というレンジを採用してきた。実際、昨年5月中旬以降の日経平均株価はこのレンジで推移してきた。しかし、水面下では予想ROEの上昇と予想配当性向の低下によって投資家が要求する株式のリスクプレミアムは上昇傾向を辿っていた(ここで言うリスクプレミアは株価からの逆算で求められるもの=インプライド・リスクプレミアム)。
昨年5月中旬の予想ROEは約6.0%、予想配当性向は約40%、リスクプレミアムは約4.2%であった。本年4月30日時点では、予想ROEは7.79%、予想配当性向は27%、リスクプレミアムは5.96%。PER水準が一定のレンジ内で納まる中でも、リスクプレミアムの適正化が進行していたことが伺える。
企業業績が底を打ち、急角度の回復過程から巡航速度に向かうことを考慮して、今後は平常時のリスクプレミアム水準をベースに妥当レンジの算出を行うことにする。平常時のリスクプレミアムとしては、2005年1月〜2007年12月までの3年間を参照する。この間のリスクプレミアムは5.52%〜7.23%のレンジ内にあった。
リスクプレミアムのレンジを5.5%〜7.2%と置くならば、現在の予想ROE、予想配当性向等から予想PERはおおよそ15.0倍〜18.5倍のレンジになる。

二つ目のポイントだが、現在は対象決算期変更の過渡期にあり、まだ着地点ではない。
したがって、今月中旬以降の来期予想EPSの着地点について暫定的に前提を置く必要がある。ひとまずは、来期予想EPS 700円とする。これは3月決算企業の決算発表がはじまる前の4月中旬時点の来期予想EPSに約20%上乗せした水準である(=2011年度の予想EPS)。やや控えめな数字と考えられるが、決算発表を見ながら着地点の見直しをしてゆきたい。
日経平均の妥当レンジであるが上記2つのポイントから10,500円〜12,950円とひとまずは置いておく。

海外市場の下落と円高へのゆり戻しから本日の東京市場は大幅な下落に見舞われた。ユーロへの危機感が継続することを考えるとリスクプレミアムは高水準が継続することも考えられる。しかし、その点を考慮しても株価は、ファンダメンタル(=企業業績)から見る限りバリュエーションの下限に近い水準にある。日経平均10,700円、来期予想EPS 700円を前提に置いた場合のリスクプレミアムは既に7.0%と上限値に近い。

ここは敢えて強気で臨みたい。

◇日経平均妥当水準(レンジ) 
10,500円〜12,950円(先週10,399円〜12,132円)
 *「IFIS/TIWコンセンサス225」(4月30日)来期予想ベースEPSをもとに算出

◇IFIS/TIWコンセンサス225(4月30日)

今期予想ベースEPS 411.57円(先週307.33円)
来期予想ベースEPS 635.46円(先週577.71円)

今期予想PER  26.87倍(先週35.51倍)
来期予想PER 17.40倍(先週18.89倍)

来期予想PBR 1.36倍(先週1.38倍)
来期予想ROE 7.79% (先週7.32%)

*4月30日終値日経平均株価より、PER、PBRを算出


先週から今週にかけての「来期予想EPS」の変動に対してその寄与が大きかったものは、以下のとおり。
(注:いずれも日経平均EPSベースに対する寄与幅であり、個別企業の直接的なEPS変動そのものではないことに留意されたい。また、本稿で申し上げる来期は決算発表を基準にしており、今年度もタイミングによっては含まれる。)

◇プラス寄与
ファナック(6954) +9.50円
ホンダ(7267) +4.35円
アドバンテスト(6857) +3.62円
TDK(6762) +3.06円
ソフトバンク(9984) +2.72円
信越化学(4063) +2.08円
JT(2914) +2.03円
富士フイルム(4901) +2.03円
オークマ(6103) +1.88円
豊田通商(8015) +1.83円
日立建機(6305) +1.81円
コマツ(6301) +1.51円
住友商事(8053) +1.37円
資生堂(4911) +0.94円
リコー(7752) +0.90円

◇マイナス寄与
特になし


(今回、プラス寄与に取り上げられた企業はいずれも対象決算期の変更を伴うもの。機械、電子部品、商社など増益基調が続く企業が目立った。完成車メーカーの決算発表を終えた自動車セクターではホンダと日野自動車が目立っていた。)

(当ブログは、藤根靖晃の個人的な意見を著したものであり、株式会社ティー・アイ・ダヴリュの公式見解を表すものではありません。書かれた内容についての完全性、適時性を保証するものではありません。また、投資に当たっては、自己の判断と責任で行うようにお願い申し上げます。直接的間接的の如何を問わず、投資に関わる一切の結果について責任を負うものではありません。)

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