プロレスラーの天龍源一郎の著書「7勝8敗で生きよ」は、色々なことを考えさせられる本である。少なくとも真の意味で命を懸けてきた(58歳の現在も現役を貫いている)プロフェッショナルが言っていることだけに重みがある。

『僕は、常に「今日を一生懸命に生きろ」ってやってきた。今日を一生懸命に生きないヤツに、明日を語る資格はないし、将来もないと思っていますから。』
『「今日があるから明日がある、明日があると思って手を抜いたら、じゃあ明日はないよ」ってこと。もっといえば、「明日のために今日を一生懸命に生きる、今日を一生懸命にやったら嫌でも明日がついてくる」という考えなんです。』
(以上、本文「7勝8敗で生きよ」から引用)

部分的に抜粋したので、天龍の考えを上手く伝えられなかったかもしれないけれど。
“「明日は必ず来る」と思って今日を生きるのと”、“今日を精一杯生きないと「明日は無い」”と思って生きることの違いを説いている。

これはほんの少しの違いだけれどかなり大きな違いだ。どちらか一方が正しいということは無いけれど、「明日」に傾きすぎているような気がする。
大きな会社はすぐに潰れないから安心できる。そのためには良い大学に入らないといけない。そのためには良い高校、良い中学、良い小学校・・・・。資格を取っておくと将来就職に有利だ。

本当にそうだろうか? おぼっちゃん中学・高校を出た首相は何も決めらないじゃないか・・・・・!

少なくとも戦後の日本人は今日一日を生き延びることを何より重要視してきたはずだ(10年後を考えている余裕なんて無かったはずだ)。
経済成長によって余裕が出たことによって将来のことを考える余裕が出来た。しかし、将来のことを考えることも重要だけれど“今”を精一杯生きることの大切さが少し忘れられてしまったような気がしてならない。本当に今日一日を精一杯生きたのか?
直面したその場その場で逃げださずに闘ってきた人間は本当に強い。今日を精一杯生きることは明日への近道である。

あなたは“今”を生きていますか?



全くの余談ですが、今日(5月13日)は偶然にも49歳で亡くなられたジャンボ鶴田の命日です。天龍は鶴田をあまり評価していなかったようですが、もっと長く生きて、現役で勇姿を見たかったです。ご冥福をお祈りいたします。