投資家に対して、企業経営者はその業績責任を負っており、場合によっては(不祥事でなくても)辞任するだけでなく、退職慰労金の辞退も行わなければならない。
企業経営者に対して、ファンドマネージャーが負っている責任はあまりにも軽いのではないか? というのが筆者の意見だ。
同じく投資家(最終投資家)の資金を預かっている立場とするならば・・・・。

このアンバランスが、資本主義システムに歪を齎している可能性があるのではないかと考えている。

例えば、消費者金融。
消費者金融会社は、利息制限法を超える部分の利息返還を求められ、同時に銀行も貸手責任を問われている。
投資家は、株価が下落して被害者顔しているが、投資家にも責任の一端はあるのではないだろうか!(ましてや機関投資家には!! 散々買ってたでしょ!)

もし、商社が値上げを見込んで商品の買占めや売り惜しみをすれば大きな社会批判にさらされる。しかし、投資家が商品市場に投機的に資金を投入しても、社会批判にさらされる可能性は低い。

企業経営者が業績悪化の理由を、景気や業界環境にのみ求めれば、経営者失格の烙印を押される。機関投資家は基準価格が大きく下回ってもベンチマークを上回っていればとりあえずはOKだ。「僕は一度もTOPIXに負けたことは無い」なんて誇るな。

投資家の顔が殆ど見えないことに問題はないだろうか!
企業には責任者としての経営者の“顔”がある。しかし、ファンドには“顔”が無い場合のほうが多い。企業はIRが義務付けられているが、投資信託のファンドマネージャーによる運用報告説明会なんて見たことがない。
企業にディスクロージャーを求めるなら自らももっと開示すべきではないだろうか。

投資家には企業と異なり、運用資産の拡大だけが目的となっていることにも問題があるのではないだろうか?(企業は利潤をあげるだけではなく、社会規範に照らし合わせた行動と社会貢献が求められる)。SRIファンドを除けば、儲かれば良いというスタンスではないだろうか?

機関投資家の重要性が高まっている現状において、運用に対する説明責任を強く求めてゆくことが必要ではないだろうか。



(そう思うのは筆者だけだろうか?)
 賛否に係わらずコメントを下さい。