NY市場並びに東京市場の株価が回復している。
前日、ワコビアが予想を大きく上回る500億ドルのサブプライム関連損失を4-6月決算に計上したにもかかわらず。
米金融機関の悪材料一巡という後講釈がなされているが、基本的には空売りをしていた向きの買戻しに過ぎず、目先の相場上昇は長くは続かないものと筆者は考えている。

しかしながら、原油価格に一服感が出てきたこと、原油価格高騰を受けた新エネルギー開発が加速していること、民間・行政を含めた改革機運が広がりつつあることなど、底流での変化は生じており、相場底割れの懸念は遠のいたように感じている。
ここからは短期的な業績好調銘柄よりも中長期のテーマに沿った銘柄群への物色が加速すると考えられる。

経済財政諮問会議が、基礎的財政収支の2011年度黒字化という政府目標達成について厳しい判断を示した。これを契機に、歳出削減に対して厳格な運用がなされると同時に、消費税引き上げへの道筋が明確になることが日本市場には最も重要なことと考える。