2008年07月25日

正念場!(かなり寒いです)

本日、日本証券アナリスト協会のセミナーで、日本銀行 調査統計局長の門間一夫氏の講演「日本経済の現状と展望」を伺った。
毎回、門間氏の講演は、データの示すものへの細かい分析があり、現状認識をあたらめて整理するには最適であり、講演会は盛況である。

さて、同氏は、GDPデフレーターに顕著に表れている交易条件の悪化(円高による輸出手取りの減少と原油をはじめとした資源高)を最も懸念しており、2007年は米国経済の悪化を欧州やアジアなど新興市場の拡大でカバーしていたが、新興国の成長持続性の問題が顕在化する可能性のある本年において特にここから3カ月(7-9)は正念場を迎えると述べている。
米国はサブプライムの証券化ローンの価格下落は一巡したものの、インフレによる需要減速を受けてプライムローン、消費者信用、クレジットカードの延滞が急増しており、そうした金融不安が悪循環を形成しており着地点が見えない状況が続いている。
国内では有効求人倍率の低下が続いているが、非自発的離職者数(特に中高年)の増加が顕著になってきたようだ。個人消費は生活必需品である食料品は堅調であるものの、節約意識の高まりにより衣料品が著しく不振であり、潮目が明らかに変わりつつある。消費者物価指数は、6月は1.9%の上昇であるが、食料、エネルギーを除いた部分では僅か0.1%の上昇に留まっている。
加熱状態に入る前に企業の自立的調整が働いたことによって、在庫循環には問題ないものの製造業大企業を除けば設備投資も弱い状態が続いている。
日銀は2008年度の実質GDP成長率(中心値)を7月に1.2%と4月見通しである1.5%から下方修正を行ったが、名目GDP成長率はデフレーター(交易率悪化)を考慮すればかなり低い値となる。



話は変わるが、2日前のブログに株価底割れの可能性は遠のいた「相場回復?」と書いたが、決して上方トレンドを描ける状況にはない。長期テーマ株をゆっくり拾いながら籠城を決め込むような投資行動が求められるかもしれない。




wildernesswolf at 19:44 │Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! 株式マーケット  | 経済・社会

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔