2008年08月19日

激しい雨

土曜の午後2次頃。
家を出て飯田橋駅へと歩く。どんよりと重い空が今にも泣き出しそうで、歩みを速める。
屋根のあるガードしたに飛び込み、改札を抜けて、駅のプラットフォームに上がった時には、既に叩きつけるような激しい雨が、風に乗って散乱している。

総武線に乗り込む瞬間、プラットフォームと電車の間の屋根の無い僅かな隙間を潜り抜けただけなのに、激しい雨の攻撃に予想した以上に被弾した。

市谷方向に走る電車の窓を太い筋となって雨が流れてゆく。外堀の向こうが曇ってよく見えない。
市谷を過ぎて雨が次第に弱まってゆく、中央線に乗り換えるために四谷で降車すると既に雨は止んでいた。
止んだ、と思ったのだがそうではない。降っていなかったのだ。
プラットフォームから見える道路のコンクリートや構造物の何処にも雨が降った形跡が無い。西の方の空は明るくなりつつあった。外国人男性がベビーカーを押して、何事もなく歩いてゆく姿をぼんやりと眼が追っている。

さっきまでの土砂降りの雨は錯覚だったのだろうか、と思えるほど静かな空気が流れている。
何故か人生もこんなものなのかも知れない、と思う。
そのように考えていると安堵感と不安が、まだ現実感を取り戻していない意識の内側で、交差した。


wildernesswolf at 01:09│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!パーソナル 

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