2008年09月06日
アナリストレポート 商品市場(「貴金属(金)」・9/1発行分)
お陰さまでカブクン株式情報ブログマーケットにおいて、当ブログ「ラ・マンチャのアナリスト」がトップテン入りを果たしました。
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9月4日現在 10位 ≪総合:ウイークリー / 625エントリー中≫

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(9月1日発行分)
本格的な買い局面はまだ先か
〜 短期的な金相場の注目ポイントは金利動向に 〜
アナリスト 松永 聡慈
・ECBによる早期利下げを先読みする動きを市場は概ね織り込んでいる。だが、過去のスワップ・スプレッドの推移は今後1年間でのECBの利下げ100bpに拡大した場合にも、スプレッドの関係性から試算されるユーロ/ドル相場の予想レンジがおよそ1.43−1.45ドル付近であり、足許におけるユーロ/ドル相場が既に若干オーバーシュートしている可能性が高いことを強く示唆する。現水準からのユーロ/ドル相場の一段の下落余地は限定的であると考えられよう。
・金相場は引き続き800ドル台前半レベルでは婚礼シーズン入りを前にしたインド勢の現物買いの動向は著しく活発であり、一時的な株安、ドル安、債券高局面ではアウトパフォームする可能性が高いと思われる。だが、中期的に見れば足許では金利修正を見込んだポジション構築を優先すべきだろう。イールド・カーブに修正圧力が強まる場面においては、本格的な買い局面はまだ先にあると考える。
≪ドルの資金調達環境はなおも逼迫気味ながら調整局面入りの可能性は強まる≫
・金融市場における短期的な市場の焦点は需給動向である。前週後半の動きを見ても、サプライズを呼ぶような経済指標発表直後こそドルは買われるものの、その後のドルの持続的な上昇は見られず、また債券相場も中期債を中心に底堅い動きが続いている。
・過去2週間におけるLIBOR/OISスプレッド、ドル円、ドルユーロなどのベーシス・スプレッドはマイナス方向に拡大するなど、ドルの資金調達環境は明らかにタイト感を強めている。だが、LIBOR/OISスプレッドの動向を見るとドルは既にLIBOR高止まりを背景に極端に歪なイールド・カーブ形状となった今春とほぼ同水準に達しており、また一部の金利先物市場で見られる足許での修正的な動きは、再び一時的な調整局面入りが近づきつつあることを示唆しているといえよう。
≪現水準からのユーロ/ドル相場の一段の下落余地は限定的≫
・独Ifo企業景況感指数などの低下を受け既にECBによる早期利下げを先読みする動きを市場は概ね織り込んでいる。だが、過去のスワップ・スプレッドの推移は今後1年間におけるECBの利下げ幅が100bpに拡大した場合でも、スプレッドの関係性から試算されるユーロ/ドル相場の予想レンジがおよそ1.43−1.45ドル付近となる。すなわち、足許におけるユーロ/ドル相場の水準が既に若干オーバーシュート気味である可能性が高いことが示唆しており、現水準からのユーロ/ドル相場の一段の下落余地は限定的であるといえよう。
・向こう数ヶ月については欧州の経済指標が米国市場よりも弱い結果となる可能性が高いと思われるが、ECBの利下げに関するプライシングが拡大する場面では、同時に高まるドルの脆弱性を指摘する動きがユーロ/ドル相場をサポートする可能性が高いと考えられる。
≪本格的な買い局面はまだ先にある≫
・金相場は引き続き800ドル台前半レベルでは婚礼シーズン入りを前にしたインド勢の現物買いの動向は著しく活発であり、またシステミック・リスクおよび地政学的リスクの高まりを受け投資用の現物需要も幅広い地域で力強さが見られる。また、短期的には債券、ドル相場との高い相関性を維持する展開が見込まれよう。一時的な株安、ドル安、債券高局面ではアウトパフォームする可能性が高いと思われる。
・だが、中長期的にグローバルに債券市場には下押し圧力がかかりやすい状況が続くと思われる状況ながら、ドル/ユーロやユーロ/円など金利先物市場で見られる極端な動きに関しては一旦修正に向かうものと考えられる。中期的に見れば足許の東京市場(TOCOM)における投資アイディアは、金利修正を見込んだポジション構築を優先すべきだろう。引き続き800ドル付近までの押し目は拾うべきとの見方に変化はないものの、イールド・カーブに修正圧力が強まる場面において、本格的な買い局面はまだ先にあると考える。
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本格的な買い局面はまだ先か
〜 短期的な金相場の注目ポイントは金利動向に 〜
アナリスト 松永 聡慈
・ECBによる早期利下げを先読みする動きを市場は概ね織り込んでいる。だが、過去のスワップ・スプレッドの推移は今後1年間でのECBの利下げ100bpに拡大した場合にも、スプレッドの関係性から試算されるユーロ/ドル相場の予想レンジがおよそ1.43−1.45ドル付近であり、足許におけるユーロ/ドル相場が既に若干オーバーシュートしている可能性が高いことを強く示唆する。現水準からのユーロ/ドル相場の一段の下落余地は限定的であると考えられよう。
・金相場は引き続き800ドル台前半レベルでは婚礼シーズン入りを前にしたインド勢の現物買いの動向は著しく活発であり、一時的な株安、ドル安、債券高局面ではアウトパフォームする可能性が高いと思われる。だが、中期的に見れば足許では金利修正を見込んだポジション構築を優先すべきだろう。イールド・カーブに修正圧力が強まる場面においては、本格的な買い局面はまだ先にあると考える。
≪ドルの資金調達環境はなおも逼迫気味ながら調整局面入りの可能性は強まる≫
・金融市場における短期的な市場の焦点は需給動向である。前週後半の動きを見ても、サプライズを呼ぶような経済指標発表直後こそドルは買われるものの、その後のドルの持続的な上昇は見られず、また債券相場も中期債を中心に底堅い動きが続いている。
・過去2週間におけるLIBOR/OISスプレッド、ドル円、ドルユーロなどのベーシス・スプレッドはマイナス方向に拡大するなど、ドルの資金調達環境は明らかにタイト感を強めている。だが、LIBOR/OISスプレッドの動向を見るとドルは既にLIBOR高止まりを背景に極端に歪なイールド・カーブ形状となった今春とほぼ同水準に達しており、また一部の金利先物市場で見られる足許での修正的な動きは、再び一時的な調整局面入りが近づきつつあることを示唆しているといえよう。
≪現水準からのユーロ/ドル相場の一段の下落余地は限定的≫
・独Ifo企業景況感指数などの低下を受け既にECBによる早期利下げを先読みする動きを市場は概ね織り込んでいる。だが、過去のスワップ・スプレッドの推移は今後1年間におけるECBの利下げ幅が100bpに拡大した場合でも、スプレッドの関係性から試算されるユーロ/ドル相場の予想レンジがおよそ1.43−1.45ドル付近となる。すなわち、足許におけるユーロ/ドル相場の水準が既に若干オーバーシュート気味である可能性が高いことが示唆しており、現水準からのユーロ/ドル相場の一段の下落余地は限定的であるといえよう。
・向こう数ヶ月については欧州の経済指標が米国市場よりも弱い結果となる可能性が高いと思われるが、ECBの利下げに関するプライシングが拡大する場面では、同時に高まるドルの脆弱性を指摘する動きがユーロ/ドル相場をサポートする可能性が高いと考えられる。
≪本格的な買い局面はまだ先にある≫
・金相場は引き続き800ドル台前半レベルでは婚礼シーズン入りを前にしたインド勢の現物買いの動向は著しく活発であり、またシステミック・リスクおよび地政学的リスクの高まりを受け投資用の現物需要も幅広い地域で力強さが見られる。また、短期的には債券、ドル相場との高い相関性を維持する展開が見込まれよう。一時的な株安、ドル安、債券高局面ではアウトパフォームする可能性が高いと思われる。
・だが、中長期的にグローバルに債券市場には下押し圧力がかかりやすい状況が続くと思われる状況ながら、ドル/ユーロやユーロ/円など金利先物市場で見られる極端な動きに関しては一旦修正に向かうものと考えられる。中期的に見れば足許の東京市場(TOCOM)における投資アイディアは、金利修正を見込んだポジション構築を優先すべきだろう。引き続き800ドル付近までの押し目は拾うべきとの見方に変化はないものの、イールド・カーブに修正圧力が強まる場面において、本格的な買い局面はまだ先にあると考える。
