本日の日経平均は465円安の10,473円と大幅安となった。
最も気になる点は、為替レートが103.4円/ドルと急激に円高が進んだ点である。
マーケットコメントの中には、市場が米政策当局に資本注入などさらなる積極的な安定化策を求める「催促相場」という見解もあるようだが、東京市場の下落は別の側面が強いように思われる。
欧州ECBで利下げが検討された点や、米景気悪化を視野にFRBがさらなる利下げに進む点を考慮すると、本年3月に現出した100円割れの円高の可能性が高まっていることに在るのかもしれない。
円高による輸出企業の採算悪化が懸念されることもあるが、短期的には円キャリー取引の解消に伴う捲きなおし、あるいは捲きなおしが発生するという連想、が強く働いているものと思われる。実際、円高懸念が本格的に台頭する過程において、個人投資家の外貨や外債などのポジション解消も生じる可能性があり、一時的に急激な(90円前後)円高の可能性も視野に置いておかなければならない。
つまり、米利下げが織り込まれるまでは、不安心理が市場を支配することから、買い手は動きづらい展開が予想される。
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